女優とディナー Vol.4

女優とディナー:「橋本マナミ=愛人」に異議を唱える”非モテ”作家の主張(1話読み切り)

というわけで、私が向かったのは最近ではコンビニよりもお世話になっている大宅文庫でした。

橋本マナミの過去の雑誌掲載記事の検索結果は235件。やはり現在ブレイク中だけあり、かなりの数がヒットしましたね。

しかし、そのタイトルを見ると

「愛人にしたい女ナンバーワン」

「お色気大爆発!」

「その淑女ふしだらにつき」

「ロマンとエロスが交錯する珠玉の時間」

「清純派の殻を脱ぎ捨てた彼女は撮影冒頭、テキーラをあおった!」

など、やはり愛人関連のものばかり。しかもその雑誌を見ると、まあエロいんですわ。大宅文庫では1回に50冊まで雑誌が借りれるのですが、3時間連続で橋本マナミの半裸写真を見続けていると、もう、彼女が愛人にしか見えなくなってくるんですよ。

なんなら、橋本マナミと仲良くなるためにはまず先に彼女を作らないかんのじゃないかって気になってきて、途中から

ホットドッグ・プレス

を読み始めましたからね(大宅文庫では過去に出版されたすべての雑誌が読めます)。

それで「そうそう、靴の汚い女はすぐHできるって書いてあったのを信じて文化祭で靴の汚い女に声掛けたらガン無視されたっけなぁ……」などと懐かしんでいたところ、

「そ、そうか!」

私の頭に落雷が落ちるような閃きが生まれました。私たちが青春時代、大人の階段を登り始めたときその一段目には『ホットドッグ・プレス』が置かれてあったように、今でこそ愛人にしたいセクシーな女性No.1になった橋本マナミにも、大人の階段を登り始めた時期があったはずです。

そしてその頃の彼女を知ることで、愛人ではない、愛人になる前の本当の橋本マナミ像を浮かび上がらせることができるのではないかと直感しました。

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