女優とディナー Vol.4

女優とディナー:「橋本マナミ=愛人」に異議を唱える”非モテ”作家の主張(1話読み切り)

中学高校6年間、まともに話した人間の異性は母親のみ。そんな私が愛してきたサブカルチャーの笑いの中心にはいつも「非モテ」がありました。

中学時代はバトミントン部の補欠だったという水野氏

そして自分がいかにモテないかを笑いに変える表現者に「俺だけじゃないんだ!」と励まされてきたのです。

しかし、サブカルチャーの猛者たちは、次第にサブではなくメインストリームへと躍り出るようになり、つまりそれは「非モテ」からの脱却を意味し、最終的には「愛人」というモテを前提にした者にしか許されないはずの言葉を、いとも簡単に口に出せるようになってしまうという


モテのダークサイドに堕ちてしまった


のでした。

愛するアイドルのスクラップを徹夜で作っていた頃のみうら先生はどこへ行ってしまったんだと。

友達に経験人数(ホームラン数)を聞いた返答が「落合ぐらい」と言われ「いつの?」と聞いたら「ロッテ時代」と言われてヘコんでいた頃リリー先生は、

たこ八郎に東大生の血液を輸血してIQを上げようとしていた頃のテリー先生は一体どこに行ってしまったんだと、涙を流しながら橋本マナミのグラビアを見て鼻血を流していたのです。

だからこそ、今回、この水野が、つい先日も相席居酒屋に乗り込んで「ねえ、水野敬也って知ってる?」と聞いたところ8人の女全員から「知らない」と即答されたこの水野が、愛人ではない、真の橋本マナミとの正しいディナーを実践すべく闘志を燃やしているわけです。

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