『夢をかなえるゾウ』シリーズは300万部、『人生はニャンとかなる!』シリーズは180万部を突破。そんな人気タイトルを多数手掛ける作家・水野敬也氏が「人気女優とどうやったらお友達になれるのか?(あわよくば付き合えるのか?)」を自ら実験台となり、検証する。
恋愛マニュアルも手掛けたことのある水野氏は、毎回綿密なデートプランを練り上げ、その事前の“準備”こそすべてだと語る。
今回のお相手は人気グラビア女優の橋本マナミさん。セクシー過ぎる彼女と、“非モテ”を自認する水野氏とのデートはどんな展開になるのか?衝(笑)撃の結末が待っている!
人間は大きく2種類に分けられます。橋本マナミとディナーをすることになり「おいおい、マジかよ!国民の愛人とディナーできるなんて超ラッキーじゃん!」と喜ぶ者と、緊張のあまりお腹を下してトイレに駆け込む者です。
そして、私、水野敬也は今この原稿を、トイレの中で激痛と戦いながら正露丸臭い指でタイピングしています。
今をときめく、日本トップのグラビア女優・橋本マナミを喜ばせ、なんならそのまま付き合えるくらいのディナーを計画するという企画――それは『GOETHE』のゲーテイストの3人(秋元康、小山薫堂、見城徹)であれば、
秋元:「ほら、マナミを連れてくならあそこなんか良いんじゃないの、西麻布のイタリアンで、白トリュフを」
小山:「丸ごと一つ入れちゃうというね(笑)。でもあのお店の名前、雑誌に出したら」
見城:「予約取れなくなって俺たちの首絞めるよな(笑)」
みたいな流れで、談合感丸出しな感じで決められるんでしょうけど、私がこの会議に加わったとしても
「明らかに頭一つ抜けてるリンガーハットは『浅草駅前店』ですよね」
くらいしか言えないですからね。
ただ、今回、担当編集Hから「次のディナーのお相手は橋本マナミさんで決まりました」という報告を受けたとき、私は緊張のあまりトイレに駆け込みながらも
「ついに、このときが来たか――」
とトイレのドアノブを回す手は力強かったことを付け加えさせて頂きます。
というのも、私は前々から橋本マナミに関する記事についてある憤りを感じており、それは、世の中の橋本マナミ関連の記事のほぼすべてが、
「橋本マナミ=愛人」
として考えられていることであり、テリー伊藤が、リリー・フランキーが、みうらじゅんが、橋本マナミを「愛人にしたいねぇ」と熱く語るわけなんのですが、
愛人にしたいということは奥さんとか彼女がいるのが前提になっとらんか?
ということなんですね。
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