女優とディナー Vol.4

女優とディナー:「橋本マナミ=愛人」に異議を唱える”非モテ”作家の主張(1話読み切り)

(c)Everett Collection / Everett Collection/amanaimages

これは私が大宅文庫に丸一日居座り、橋本マナミのインタビューを読みながら考えてきたことで、セクシーさと演技力を兼ね備えた橋本マナミこそが、日本のマリリン・モンローになれる資質を――

そんなことを考えながら、カクテル『お熱いのがお好き』が出来上がるのを待っている、


それが私の記憶がはっきりしている最後の瞬間です。

気づいたときには、すでにそこには橋本マナミの姿はなく、編集者から「水野さん、水野さん」と体を揺り動かされていました。

最初、私はバック・トゥ・ザ・フューチャー的タイムスリップでもしたのかと思いましたが、結論を言うと「ゴッドファーザー」はトチ狂ったように強いお酒で、それをすきっ腹にぶちこんだ私は一気に泥酔してしまったのです。

その後、水をガブ飲みし平静さを取り戻した私が状況を聞いたところ、担当編集Hは言いました。

「水野さん本当にひどかったですよ。最後の方なんて『国民の愛人として、ベッキーについてどう思います?』としか聞いてませんでしたから」。

――ゴッド・ファーザー2のラストでリー・ストラスバーグが殺されたように、まさに、ドン・コルレオーネによって私の恋は抹殺されたのでした。【完】

■プロフィール
橋本マナミ
13歳のとき、オーディションを機に芸能界入り。しとやかな色気で“愛人にしたいタレントNo.1”としてブレイク。パーフェクトなプロポーションでグラビアのほか、ドラマ、バラエティ、情報番組、CMなどで活躍中。最新写真集「接写」(幻冬舎)が大ヒット発売中!

水野敬也
1976年、愛知県生まれ。『夢をかなえるゾウ』シリーズは300万部、『人生はニャンとかなる!』シリーズは180万部を突破する、人気タイトルを多数持つ作家

■衣装
橋本●ワンピース¥23,000〈マレーラ/三喜商事☎03-3238-1554〉

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