東京札幌物語 Vol.6

東京札幌物語:上京5年目希27歳の春。東京に「染まる」ことは悪か?

北海道大学を卒業したのち東京の会社を中心に就職活動をし、渋谷にあるとあるインターネット企業に就職した北原希(きたはらのぞみ)。

会社で仲の良い友人もできて、東京での第一歩を歩み始める。合コンや、「東京の人だけがわかる店」の名前など、いくつかの試練?を乗り越え成長していく希。地元の恋人まぁくんに別れを告げ、東京(調布)の男・二階堂と交際をスタートさせるものの、希の成長に、不穏な空気も・・・

前回:東京の男の子がなんぼのもの?「多摩ナンバー」って、そんなに偉いの?

田舎にいるとブスになる・・・?


林真理子さんがこんなことを言っていました。

「田舎にいるとブスになる」と。「女」と「土地」の関係を表す、言い得て妙な表現だと思いませんか?

北海道から上京してきた私も東京生活5年目になりました。

六本木けやき坂のテラス席にも物怖じせず・・・「東京の女」が板についてきた希ちゃん?


先日、実家に帰りました。

久しぶりに帰った北海道のあまりの寒さに、炬燵から出れませんでしたが、それでも3食至れり尽くせりの実家。ありがたいものですね。

けれど、東京に戻って、羽田空港のトイレで見た自分の顔が、何だかぼやけた印象になっている気がして衝撃を受けました。

実家は、美味しい食事が出てくるから、太ってブスになるというのもあるんですけど、それ以上に、気の緩みが女をブスにするんでしょうね・・・女性は、人の目にさらされることで、自分の中の野暮ったさを吐き出し、その分、街の華やかな空気を吸い込んで、綺麗になると思うんです。葉っぱが光合成してぐんぐん緑の色を濃くするように、女性も美しさと洗練の濃度を強めていくように。

一方で、地元に帰ると同世代の厳しい目も少ない上に、時代錯誤の空気が漂って、その空気を吸っているとどんどん濁ってしまうんでしょうね。

「田舎にいるとブスになる」そのフレーズが頭にこびりついて離れず、地元の垢を、洗練された街の空気で落として清めるように、その足で、六本木のTTRに寄り道しました。

TTRってのは、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIの略です。おしゃれな女の子たちのinstagramでたまに見かける「# OOTD」(Outfit of the Day=今日のコーデ)の略語のように、会社の女の子たちの間では、常識です。堂々と言うのは照れますけどね(笑)

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