東京札幌物語 Vol.6

東京札幌物語:上京5年目希27歳の春。東京に「染まる」ことは悪か?

「広告代理店の男の彼女は、旨味がすごく少ない」?


最近眞希子は、代理店の同じ年の男の子と交際を始めたようですが、なんだか不満が絶えないようです。

先日ランチのとき、「ぱっと見派手だしかっこいいけど、連れて行ってくれるお店が劇的にイケてない!」と憤慨していました。予約も全然していないで、ふらっと入るそうです。『蟻月』とか『鳥小屋』とか有名なもつ鍋でなんか全然なくて、チェーンのもつ鍋やだったり、『やきとり阿部』とか、『串右エ門』みたいな焼き鳥はおろか、ちょうちんもメニューにないような焼き鳥風居酒屋だったりとか・・・

「だいたい、コートにもつ鍋の匂いが染み付いただけ、損した気分!」って怒っていた眞希子に、皆「わかるー!」って大笑いしていました(笑)

眞希子曰く、「広告代理店の男、テレビ局の男、商社の男は、最悪だよ。お給料はさほどの割に、派手でモテるから、彼女でいることの旨味がすごく少ない。」だそうですよ。なるほどなぁと妙に納得してしまいました。彼らは、合コンだ、飲み会だって仲間達と散財する割に、いわゆる日系企業のサラリーマンですから、無尽蔵にお金があるわけではなく、彼女とのデートは、案外ローコストに抑えられがちなのだそうです。

「それでも、うちの会社よりは稼いでるけどね」って笑ってランチタイム終了。1時間という限られた中で、皆マシンガンのように喋って喋って・・・

それぞれの部署に戻る道すがら、二階堂くんのことを思って少しだけ胸が痛みました。

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