第6話:ふたりを乗せたタクシーが向かった先は・・
国分の心の内が手に取るようにわかり、少しだけ愉快な気持ちになる。桜子は、玄関前に置かれた鏡の前で、薄くヌードベージュの口紅を引き直すと、国分が待つカフェへと急いだ。その足並みは軽快で、時にスキップが混じっていた。
第6話の続きはこちら
■登場したレストラン
café bar à vin Des Près(広尾 / カフェバー)
第7話:結婚相手のリスクヘッジは許されないのか。
「私は雑に扱ってるどころか、これ以上にないほど慎重に人生考えてるの。女の人生一筆書きで、後戻りはできないのよ。後になって、あぁ、あのときこうしておけばよかったなんて言ったって覆水盆に返らず。私は、その時に考え得るすべての可能性を冷静に判断した上で、決めたいだけ。」
第7話の続きはこちら
■登場したレストラン
チャイナブルー(新橋 / 中華)
第8話:来るべきXデーに備え、女を磨く桜子の前に現れた男。
「あまりにもお綺麗で声をかけてしまいました。」
赤坂見附にある弁護士事務所の名前、そして肩書きはパートナー。 桜子の目が光る。
頭の中で男性のデータベースを取り出し、収入のレンジを算出する。はじき出した数字から、桜子は、とびっきりの笑顔で答える。
「ええ。喜んで」
第8話の続きはこちら
■登場したレストラン
石かわ(神楽坂 / 懐石)
第9話:まさかの形勢逆転・・・百戦錬磨の桜子危うし。
想定外に強い手の力に、桜子は身構える。女としての本能が警鐘を鳴らしている気がした。
「着替えはホテルの部屋にあるから大丈夫だよ。一緒に行ってくれるかな?」
第9話の続きはこちら
■登場したレストラン
ブルガリ イル・バール(銀座 / BAR)
末げん(新橋 / 日本料理)
コラージュ(新橋 / フレンチ)
第10話:大和撫子の純潔はどこへ行った?
順番待ちして時間とお金をかけてやっと手に入れたバーキンが、一生モノのバッグになるように、桜子はバーキンのように一生かけて大事にされる女でありたい。そのためには、桜子は、順当な手順を踏んで丁寧に欲されたいのだ。
こんなコンビニエンスストアみたいな流れは全くもって願い下げである。
第10話の続きはこちら
この記事へのコメント
https://smileyfamsmiley.com/otanimamiko-dress/