むしろお目当てはこちら。コースの〆の麺3選!

「ブイヤベースのスープパスタ」上は釧路キンキの丸ごとブイヤベース。使うきんきはほぼ釣り物で、500g前後の大物。脂の乗った肉厚のきんきは、食べ応え満点。パスタを作る際は、残ったスープを裏こしして量を調整し、バターを加えて和え、パセリとチーズをふりかける

一皿で二度美味しいブイヤベースのスープパスタ
『コントワール ミサゴ』

西麻布にオープンしたのが2010年。フレンチをベースにしつつも、枠にとらわれない豊かな発想で、グルマン達の胃袋を魅了するビストロ。

「食事の〆というと、日本人が食べたいのはパンじゃないんですよね。ご飯もいいのですが、私ならやはり喉越しのよい麺を食べたい」とオーナーシェフの土切祥正さんは、〆の麺でも多彩な引き出しを披露する。

例えば、羊肉のポトフで余ったスープに、ベトナム麺のフォーを入れたり、鴨で取った出汁に日本そばを入れた“温かけ”を出したり。「え?フレンチで?」と思うかもしれないが、「うちは“うまいもの屋”ですから」とシェフはきっぱり。

フランス産真鴨のロースト(半身)。肉汁がじんわり滲み出るジューシーな火入れは秀逸。鴨料理は土切シェフのスペシャリテのひとつ

なかでも定番になりつつある〆麺が、ブイヤベースの残りのスープで作るパスタだ。ブイヤベースと言っても、大きなきんきを丸ごと1匹使うダイナミックな一皿で、別に取ったフュメ・ド・ポワソンを加えて丁寧に煮込んでいる。

脂の乗ったきんきの身を堪能した後に、魚介の旨みエキスをたっぷり吸い込んだスープを、「残すなんて忍びない…」と誰もが抱く想いに応えたのが、このパスタなのである。

「僕自身も、ブイヤベースをこうやって食べたいとずっと思っていたので(笑)」と土切シェフ。一皿で二度美味しいとはまさにコレ。食いしん坊にはたまらない〆麺だ。

大きな黒板にはぎっしりとメニューが書かれている。仕入れによって随時変更あり

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