速水もこみちの 「FOODTRIP IN TOKYO」 Vol.1

先代が戦後すぐロシアに渡り、体得した味わいが、今なお受け継がれる。

世界遺産のキジ島・木造教会に想いを馳せて

60年以上受け継がれるウクライナ風ボルシチ



現シェフは2代目酒井宗康氏。来客のほぼ100%が注文するボルシチ¥1.050は、牛肩ロース肉がほろっとほぐれるほど柔らかい。マダムの正恵さんとふたりで切り盛りする温かい店だ。

毎朝たった3分で各国料理を作り上げる速水もこみちが、今度は時間のないビジネスマンのためにやってくれた。東京にいながらにして世界旅行。本場さながらの各国料理を食べ歩く! この企画記念すべき第一弾は、ロシア料理。創業60年余の老舗、池尻大橋のロシア料理『サモワール』を訪ねた。食すのはボルシチ。ロシアの代表かつ定番料理でもあり、世界三大スープのひとつだ。「では、世界遺産の、キジ島の木造教会に想いを馳せて食べたいと思います」、おっと某番組の冒頭シーンのようだが・・・ひと口含み、皿と対峙する速水。「野菜の甘みと酸味が染み出ています。さらっとしていてやさしい。途中からサワークリームを混ぜ、味を変えながら食べるのもいい。なにより、ビーツから出たピンク色がこの上なく美しいです」

実はボルシチ、本家本元はウクライナとかで、こちらにも2種類ある。今回、彼が食した豆と牛肉入りはウクライナ風。野菜のみのひと皿も。いずれにせよ、先代が戦後すぐロシアに渡り、体得したかつての味わいが、今なお受け継がれる。

●はやみもこみち
日本テレビ系『ZIP』内の料理コーナー『MOCO'S キッチン』でその料理の腕前は周知のところ。

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