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SPECIAL TALK Vol.136

~ずっと花と生きてきた僕にとって、花はコミュニケーションツール~

金丸恭文氏 フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長
大阪府生まれ、鹿児島県育ち。1989年起業、代表取締役就任。日本ハンドボール協会会長。


子どもの発想から刺激を受ける日々


金丸:日本で、子どもたちに教えたりされるのですか?

赤井:こども園や幼稚園の子どもたちに、教えるというか、一緒に遊ぶみたいな気持ちでやることが時々あります。そういうときはできるだけ自由にやってもらいたいので、お花屋さんかなっていうくらい、いろいろな種類の花を持っていきますね。

金丸:子どもの頃から自由な発想で花を生けてこられた、赤井さんならではの配慮ですね。

赤井 子どもたちを見ていると、花を選ぶ段階から面白いんですよ。女の子を先に行かしてあげる男の子がいれば、黄色の花ばっかりたくさん抱えて僕のとこに来て、「男は黄色!」みたいに宣言する子もいて。

金丸:本当に自由ですね(笑)。

赤井:「バラが高いから、バラばっかり持って帰ってこいってママが言ってた」っていう子とか(笑)。

金丸:家庭事情まで筒抜け。それも花の持つ力のひとつかもしれません(笑)。

赤井:中には一輪だけ持って、ずっと考えてる子もいる。先生が「もっと取りに行っていいよ」と言っても全然行かなくて、「これがいい」って。その一輪をどの角度に生けるか、みたいな。

金丸:芸術家タイプですね。

赤井:ほんまにいろいろな子どもがいて、見ていて飽きないし、刺激をもらえますね。ちょっと話は変わりますけど、切り花ってそんなに長いこともたないじゃないですか。きれいやなと思って、ぎゅっと握ってしまえば、花びらは折れるし、次の日には黒くなってしまう。毎日水をあげていても、1週間経てば元気がなくなってくる。そういうのを経験してもらうことも大事なことなんかなって思うんです。

金丸:咲き誇ってからは短い命ですからね。僕はそれを昆虫で知りました。捕まえてきてエサをやって、いろいろ世話をしても、すぐに死んでしまう。そのときには「命の循環」なんて言葉は知らなかったけど、そういうものなのか、と認識する。

赤井:「世話してもすぐにダメになる」と思うんやなくて、「またお花屋さんに行こう」となってくれたら嬉しいですね。

金丸:私もそんなに花をまじまじと見ることはないですけど、生活の中に本物の花があると、やっぱり違いますよね。

赤井:画像では同じ赤に見えても、実際に花を見ると、朱に寄っていたり黒っぽかったり、同じ種類で同じ畑で育てられても一つずつ違う。そういうところを感じてもらえたらいいな、と思ってやらしてもらってます。

金丸:赤井さんのように「花で考えてみると」なんていう子どもが増えたらいいですね。

赤井:それは楽しいですね。

金丸:これまで登場いただいた方の中には、いわゆる“正統派”ではないルートから、その人にしか出せない付加価値を生み出していらっしゃる方がいました。赤井さんもそのおひとりだと思いますが、そういう人だからこそ与えられる影響がある。これからも赤井さんが創り出す花がたくさんの人に刺激を与え、幸せにしていくのを楽しみにしています。今日は本当にありがとうございました。

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