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SPECIAL TALK Vol.133

~地元・滋賀を愛し続ける自分なりの仕事の流儀がある~

令和のニューリーダーたちに告ぐ


都道府県の持ち回りで毎年開催される「国民スポーツ大会」と「全国障害者スポーツ大会」。滋賀県での開催となった2025年大会で、PR大使に就任したのは西川貴教氏だ。

1990年代から「T.M.Revolution」として数多くのヒットを飛ばし、近年では「西川貴教」としても活動しているが、生まれ故郷である滋賀県では“地元の顔”として大人気だ。

それも単に「有名人」だから人気なわけではない。2009年から続くロックフェス、地元企業や農家とのコラボレーションなど、数々の地道な取り組みが多くの県民に支持されている。

アーティストの枠を越えて幅広く活躍する西川氏の原動力に迫る。

西川貴教氏 1970年、滋賀県出身。1996年にソロプロジェクト「T.M.Revolution」として「独裁 -monopolize-」でデビュー。2018年からは西川貴教名義で音楽活動を本格的に開始。他にも俳優、声優、番組MCなど多岐にわたり新しい挑戦を続けている。2008年、故郷である滋賀県から「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、2009年より県初の大型野外音楽イベント「イナズマロック フェス」を主催。以降、地元自治体の協力のもと毎年滋賀県草津市にて開催。2025年滋賀県で開催される国民スポーツ大会、全国障害者スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」のPR大使に就任。



金丸:本日は西川貴教さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。

西川:こちらこそ、お招きいただき光栄です。

金丸:今日の対談の舞台は今年6月にオープンした東麻布『寛心』です。本格的な和食ながら、アラカルトを中心に気軽な雰囲気で楽しめるお店です。大将の中井甚恭さんは『京都𠮷兆』の各店で20年修業されたそうです。

西川:だから関西弁が聞こえてくるんですね。地元にいるみたいでリラックスできます(笑)。料理もすごく楽しみですね。プライベートでも和食が好きなので。

金丸:そうなんですか。西川さんは体づくりにかなり力を入れてらっしゃいますよね。

西川:もちろんお肉やプロテインも摂るんですけど、脂質をすごく気にしていて。そうすると脂質が一番少ないのは和食だし、お魚を食べる機会も多いです。

金丸:体づくりには興味があるので、あとでぜひ聞かせてください。さて、私は日本ハンドボール協会会長として、西川さんにお世話になったばかりです。8月に世界最強のハンドボールクラブチーム「パリ・サン=ジェルマン」を日本に招いて親善試合を行いました。西川さんにはオープニングセレモニーと始球式に登場いただき、会場は大盛り上がり。本当にありがとうございました。

西川:こちらこそ、貴重な機会をありがとうございます。かなり緊張して、始球式では真正面に投げて、ゴールキーパーに直撃させちゃいましたけどね(笑)。

金丸:だけど、経験者ということもあって、西川さんのシュートは様になっていましたよ。ハンドボールはいつされていたんですか?

西川:中学・高校です。僕たちの世代って、「部活には絶対に入らなきゃいけない」みたいなルールがあったじゃないですか。うちの2軒隣に、仲のいい1つ上のお兄ちゃんがいて、「同好会でハンドボールをやってて、部にするために人数が欲しい。まだ部活を決めてないなら、名前だけでいいから入って」と誘われて。

金丸:じゃあ、誘われて始めたと。

西川:僕はそれまでハンドボールを触ったこともなくて。部活でも指導者が経験者じゃなかったので、みんなでいろいろと手探りしながらやっていく、みたいな感じでしたね。それにしても、本場の選手はとにかくデカかったですね。

金丸:パリ・サン=ジェルマンのキーパーは身長2メートルありましたから。

西川:自分がやっていた頃は、ハンドボールに関する情報が全然なくて、ヨーロッパにプロのリーグがあるということもあとになってから知りましたし、オリンピックの中継もなかった。それが、日本であんなに高いレベルの迫力満点の試合が見られるなんて。

金丸:観客のみなさんにも喜んでもらえて嬉しかったですよ。さて、西川さんはアーティストとしてだけでなく、熱心に体づくりをしたり、生まれ故郷である滋賀県でさまざまな取り組みをしたりと、精力的に活動されています。今日は生い立ちから音楽との出合い、現在の幅広い活動までいろいろと伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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