職場のチームで親睦を深めたり、ビジネスパートナーと距離を縮めたり。
会食でニーズが高いのは、実は10名以上のカジュアルな集まり。気軽な分、予算は抑えめが鉄則だ。
飲み放題付きコースなら予算オーバーの心配がなく、幹事にとっても良いことずくめ。そんなビストロを厳選した。
◆
東京カレンダーアプリ(iOSの方・Androidの方)なら、発売中の月刊誌最新号の電子書籍がどこよりもお得に購入いただけます!また、この記事から1クリックで、レストラン予約サイト「グルカレ by 東京カレンダー」へ。すぐに店の予約ができます!
1.料理8品、飲み放題付き。ひとり¥5,500ぽっきり
『グリル&ワイン ダンヴィーヴァ』@恵比寿
本格ワインバーが提案した、カジュアルに集える姉妹店
会食のエリアとして選ばれることが多い恵比寿だが、繁華街から少し離れた住宅街の路地裏の地下で穴蔵のように潜む立地がまず良い。
『グリル&ワイン ダンヴィーヴァ』のコースは「ウフ・マヨネーズ」をはじめ、フランスの定番料理が中心。隠れ家なのに王道というギャップがたまらないビストロだ。本店は渋谷の『ワインバー繭』。
フランスで修業を重ねたオーナーシェフの薫陶を受けた阿部昌樹さんが料理長で、「こちらはカジュアルな姉妹店。本格というよりワインに合う美味しさを心がけています」と言うが、師匠譲りの技法は随所に。
例えば、炭火でじっくり焼くメインの「自家製つくね」と「牛サーロイン」は前者のソースがエストラゴンというハーブの香る「ベアルネーズ」で、後者の付け合わせは本場なら絶対の「ポムフリ(フライドポテト)」。
旨みが強い赤身肉の「北海道産 国産牛 サーロイン」。特製オニオンソースも添えられる。
すべて飲み放題付きコース(¥5,500)より。
飲み放題の生ビールでもブルゴーニュタイプのワイングラスで提供しており、出自をきちんと表現している。
スタッフの気さくな応対も好印象。リーズナブルでもあらゆる点で満たされる、お手本的存在だ。
― Staff voice ―
リピートいただいても楽しめる工夫をしています
料理長の阿部さん(中)とホール担当黒部さん(右)、服部さん(左)。
「¥5,500コースのリピーターの方には、何度も楽しんでもらえるよう、前菜や〆などを変えています」
2.料理9品、飲み放題付き。ひとり¥6,000ぽっきり
『ビストロ ミートマン』@渋谷
個性的な料理を迫力満点にプレゼンして、大いに魅了
一度聞いたら忘れられない、キャッチーな屋号に偽りなし。『ビストロ ミートマン』の看板メニューはもちろん肉で、コースでも豪快な料理が続々と登場する。
例えば「牛タンのカルパッチョ」は、丸皿一面にびっしり敷き詰められて壮観。玉ねぎの香味を凝縮した特製ソースともよく合い、食べた瞬間に誰もが旨みを感じる明快さで魅了する。
メインの「ステーキ」は、ミディアムレアな肉が溶岩石の皿の上に山と積まれて登場。
そのままでも十分美味しいが、熱々のペレットで好みの焼き加減に調整もできる。
エンタメ性を重視した料理のプレゼンテーションが個性的で、皿が運ばれるたびに歓声が上がる。
27歳の店長の堤 弘信さんをはじめ、若いスタッフが醸す店内の空気感も、快活そのもの。
飲み放題に含まれるスパークリングワインも単品メニューと同じく、升酒ならぬ“升泡”で提供。威勢のいいスタッフの掛け声とともに卓上で注がれる。
同席した相手と高揚感を共有して結束力を高めるのにちょうどよく、渋谷という立地も含め、使い勝手がすこぶるいい、良店といえる。
― Staff voice ―
特別な日はケーキのサービスを
店長・堤さん(中)を軸に調理もホールも担当するチャメさん(右)と柳沢さん(左)。
「誕生日など特別な日は、予約時にご相談くださればケーキをサービスします!」と堤さん。
3.料理18品、飲み放題付き。ひとり¥6,000ぽっきり
『ビストロ カリテプリ』@三田
創意に満ちたカクテルをはじめ、ドリンク百花繚乱
人数の多い会食になると料理だけでなく、ドリンクのラインナップにも気を使うが、フランス語で「価格以上の質」を意味する、この店は想像を軽々と超える。
なにより個性的なのは自家製インフュージョン(浸漬酒)カクテルがリストアップされていること。
例えば「ペッパージントニック」は文字どおり、黒こしょうの清涼感と辛みが活きた一杯。「爽やかで飲みやすい」と数あるカクテルの中でも一番の人気を誇る。
料理はもっちり食感の生パスタなど、フレンチにこだわらず柔軟にそろえるが、シェフの清水康之さんは都内のレストランで長く研鑽を重ね、フランス・パリでも経験を積んだ実力派。
手間を惜しまず、カラスミやマスカルポーネなど、自家製で仕込んでいるものも多い。
確かな手腕は「前菜盛り合わせ」だけでも明白。
この日は、「黒豚のリエット」や「ベーコンとオリーブのキッシュ」など、全10種が盛り付けられ見目も鮮やか。
思い思いのドリンクを手に乾杯すれば、すでに宴の成功は約束されている。
― Staff voice ―
15名以上の場合は、幹事さまのお代をサービス
料理長が清水さん(右)で、店長は鈴木さん(中)。
統括マネージャーの野口さん(左)曰く「今回のコースは3名から予約受付。15名以上の場合は幹事様おひとり分は無料です」。
4.料理8品、飲み放題付き。ひとり¥6,000ぽっきり
『French-Bar Refuge(フレンチバル ルフージュ)』@銀座
幹事の格をグッと上げる本格料理と充実ワイン
アミューズで季節のムースが出された後に、前菜でラヴィゴットソースのカルパッチョ、魚料理でカジキのポワレが続いて、メインの肉は牛もものロースト。これが飲み放題付きでひとり¥6,000と知って驚く。
しかも、場所は銀座。この『French-Bar Refuge』は、14年前の創業当初から「本物」を提供している。
パリの星付き店で腕を振るった初代料理長の意志を継いで、いまは村田晃治さんが厨房を守り、その腕は確か。
今夜のムースはトウモロコシで、本来の甘みを活かしてわずかな塩で味を決める。
前菜と魚では、清涼感あるハーブを巧みに利かせて本場感を演出。
タイムなどの南仏ハーブが香り、清々しいトマトソースの「カジキのポワレ プロヴァンス風」。
メインの肉は塊のまま強火のフライパンで周囲を焼き固めてからオーブンで仕上げる。
表面は香ばしくクリスピーで中はしっとりとジューシー。火入れの技術も天才的なのだ。
バルゆえにワインも充実。スパークリングのほか、タイプ違いで白と赤を2種ずつ、さらにロゼまで用意している。
女子ウケ抜群なのも納得で、会食にこの店を指定したなら株が上がること間違いなしだ。
― Staff voice ―
苦手食材などは柔軟にアレンジします
村田さん(右)をサポートする副料理長の二宮さん(左)と、サブマネージャーの宮さん(中)。
「アレルギーや苦手な食材など、事前にお伝えいただければ対応しますよ」と村田さん。
5.料理10品、飲み放題付き。ひとり¥5,500ぽっきり
『神楽坂 BISTRO NONKI』@神楽坂
肉を知り尽くした人気ブランドが創作する、洋の味
「のんき」といえば、都内各所に「もつ焼」や「たれ焼肉」といった複数の専門店をいくつも展開して人気を博すが、この『神楽坂 BISTRO NONKI』は店名が示すとおり、系列店。
これまで培ってきた肉を扱うノウハウを活かして、自分たち流の洋食を創作。ありそうでなかったビストロ料理を提供している。
飲み放題付きコースはそんな「のんき」ブランドの心意気を示したラインナップだ。
ひと皿に最低でも7品がそろう「前菜盛り合わせ」のほか、希少部位に強い同店らしく、豚ほほ肉がごろごろ入った「赤ワイン煮込み」など、どれもお酒が進む力強い味わい。
ドリンクも、ワインが赤と白で2種ずつあるだけでなく、意外にも「トマト煮込み」に合う焼酎ベースのオリジナル「NONKIハイボール」も含まれ、下町の居酒屋のようなリストで楽しくなる。
階段で上がるロフト席は10名会食のベストポジション。
おこもり感ある個室のような空間だが、「週末は特に混みます」と店長の檜垣 守さん。それゆえに早めの予約がオススメだ。
― Staff voice ―
飲み放題にないワインをボトルでプレゼント
檜垣さん(中)と調理担当の廣田さん(左)。
ビストロ3軒を統括する忍足さん(右)は「¥5,500コース4名以上のご予約で、飲み放題にはないボトルワインを1本サービスします」。
さらに詳しく知りたい方は「会食の極意。」を今すぐ手に入れよう!
『東京カレンダー』2025年11月号は「会食の極意」。AI時代、”同じ釜の飯を食う”時間が仕事の勝機となる!
月刊誌『東京カレンダー』は、毎月21日頃の発売です。お近くの書店、コンビニでお求めいただけます。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
また、買いに行く時間がない方、近くのお店で売り切れてしまっている方には、インターネットでの購入もお勧めです。
⇒通常版はこちらから
⇒特別増刊はこちらから
最新号も過去号(約10年分)も、東カレアプリ内のコインで購入するのが一番お得です!(通常版のみ)
⇒アプリでのご利用はこちらから(iOSの方・Androidの方)
※最新版のアプリをダウンロードしてください。
月刊誌最新号「銀座の表と裏」はこちらから!
今月の『東京カレンダー』は「銀座の表と裏」。東京最高峰の街の王道も深部も、今こそ知り尽くす!
月刊誌『東京カレンダー』は、毎月21日頃の発売です。お近くの書店、コンビニでお求めいただけます。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
また、買いに行く時間がない方、近くのお店で売り切れてしまっている方には、インターネットでの購入もお勧めです。
⇒通常版はこちらから
⇒特別増刊はこちらから
最新号も過去号(約10年分)も、東カレアプリ内のコインで購入するのが一番お得です!(通常版のみ)
⇒アプリでのご利用はこちらから(iOSの方・Androidの方)
※最新版のアプリをダウンロードしてください。













































