
濃厚な白湯スープにフカヒレのステーキを浮かべ、仕上げにパルミジャーノをたっぷりと
店内はイタリアの古き良きトラットリアのアーチを取り込んだデザイン。京都の左官職人が仕上げた土壁の空間は、建築関係者も「細部まで美しい」と称賛するほどだ。1,400本のワインが眠る巨大セラーも圧巻である
店内に配された家具はすべてオリジナルというこだわりようで、音響設計まで専門家が監修するので、地下の洒脱な空間が、よりムードある大人の秘密基地のような空気に
ワインはブルゴーニュとイタリアが7:3の割合でそろっている。各種グラス¥2,000~、ボトル¥13,000~
鮎の魚醤やケッパーを効かせた「やま幸鮪のタルタルと薪焼きパンのブルスケッタ」¥3,200。丁寧に研いだ包丁により切り口の角の食感が楽しい
若くスタイリッシュなスタッフたちは冗談交じりの明るい雰囲気で、営業中の活気も魅力のひとつだ。薪焼きは、『TACUBO 代官山』で研鑽を積んだ菅原瑞希さんが本店仕込みの火入れをみせる
外苑西通りを脇に入った小道に、1階のシャッターを閉めたビルが明かりを灯す。“JULIA”と外壁に記され、実はビルの側面に沿って進むと入り口の扉と入店のためのインターホンがある。地面の埋め込み型ライトも目印だ
洒脱なシアターラウンジのような雰囲気のある1階。壁にかけられた写真は、実はiPhoneで撮影されたもの。海外レストランでの研修時の写真なども並ぶ
本橋さんはソムリエ歴20年。「頭で難しく考えすぎず、フィーリングを大切に」と生み出すマリアージュにセンスが冴え渡る。昨年、NAOさんは世界中の優れたシェフを選出する「The Best Chef Award 2024」を受賞した
1階で提供されるフィンガーフード3種は、どれも愛らしいフォルム。ピンクは乳酸発酵させた紅芯大根とまぐろのタルタルのタルト。薄いグリーンはディルの発酵クリームや菜の花のソースを合わせた蛤。オレンジは酒粕クリームとウニ、山椒の葉をのせた酒粕と米粉のチュロス
茨城県「西崎ファーム」の鴨を丸ごと使い、胸とささみのグリルに腿と内臓のソーセージを合わせる。上はビーツや根セロリ、ほうれん草のピューレと、菜の花やつぼみ菜。ワインは「京都丹波ピノ・ノワール ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020」。ペアリング付ディナーコース¥27,500~(ショートコース7皿)
右手にあるビルの2階に潜む港区の囲炉裏レストラン。1日1組の完全予約制。紹介制ゆえ、初回は紹介者との訪問を。真に食を楽しめる者だけが集える美食の隠れ家だ
靴を脱ぎ、室内に入れば畳の床に心が和む。中央の円卓には赤々と炭火が熾る炉が敷かれ、ダウンライトが落ち着いた雰囲気を醸し出す。大小の個室も完備しているので接待利用も可
コースの冒頭で紹介される、赤牛や但馬牛をはじめとするその日の豪華な食材たちにも心躍る
富山県魚津漁港直送の薄目張の炭火焼き
出汁を取るところから囲炉裏で調理する麦味噌仕立ての豚鍋。豚は脂が甘くジューシーな諫美豚。長崎県土井農場のブランド豚で、同店で出しているお米と同じ「にこまる」を与えて飼育する
店は目黒通り沿いに位置し、白金台駅から徒歩1分と好アクセスだが、わかりづらさは白金屈指。エリトリア大使館や歯科医院が入居するビルに美食店が潜んでいる。迷うことなく、慣れた足取りでスマートにエスコートすべし
ほかのゲストたちとの会話が自然と生まれる、弧を描いたカウンター。たった6席という限定感も特別な気分に浸らせてくれる。店主の伊崎大策さんは、ワンオペながら優雅にゲストをもてなす
コシが強く、小麦の香りが豊かな島原そうめんを、カッペリーニ風にアレンジ。蛤の濃厚な出汁とバフンうにの甘みが重なった、芳醇な磯の香りと旨みに唸る。コース¥20,900
キッチンの活気が心地いいカウンターは、テーブルもローチェアもゆとりがあり、ゆったりと寛げる。半個室もデートに人気。「禁断ノ活惚レ」なる完全個室(会員制)も同じ空間にある
オーナーは『魚真』の経由で仲買から魚を仕入れており、種類豊富な鮮魚が毎日届く。「お刺身盛り」(一人前¥2,400)は日替わりで8種。この日は本まぐろ、ノドグロ、活〆ヒラメ、トラフグなど
おじさまたちのリピート率が高い「赤ウィンナー玉子とじ」¥1,500。トロトロ濃厚なオムレツと赤いタコウィンナーの鉄板の組み合わせに、クラシックな赤ワインが意外にもマッチするので驚きだ
「うにの焼きおにぎり」(¥2,000)は大人だけに許された至極の〆。さらに追加でいくらをトッピングすることも可能
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