2025.01.21
「週末必ず覗く店があって」「ここ、多い時は週1でさ」、こんな台詞を、さらっと言える大人って格好いい。
ひとりで訪れても飲み仲間が待っている店や、気になる相手を必ず連れて行く店など、その使い方はさまざまだが、大人たるもの、贔屓にする店や定期的に通う店をひとつやふたつ持っておきたいもの。
それは同時に、日々の疲れを癒し、自分らしくいられる場所であるに違いない。2025年は、“行きつけ”で日常がもっと豊かになるはずだ。
◆
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1.多種多様なおばんざいたちが待ってくれているという安心感
『タタミゼ』@麻布十番
東京のトレンドを肌で感じる最新酒場
近頃、おばんざいを出す店が流行っている。常に何かしら店がオープンする十番にも、ちらほらそんな店が増えてきた。『タタミゼ』もそのひとつ。
普段は外食がほとんどだから、可能な限り和食のいい店を知りたい。そう思っていた矢先に見つけたここは、いまや自分にとって第二の台所のような存在になっている。
華金の今日は、グルメ会で意気投合した女子を誘って。店はメジャーな鳥居坂下にあるが、外からは分からない雑居ビルの中、という隠れ家感は、彼女も好印象だったよう。
古民家を思わせるほっこりした内装で、カウンターに並ぶおばんざいは、お浸しや煮物、ポテサラなどほっとする料理ばかり。
和食で修業したという料理長は、同世代くらいの男子。つかず離れずの接客の距離感もちょうど良くて話も合う。
オーナーが自分の畑で作っているという味の濃い野菜にしみじみし、ナチュラルワインに合うおばんざいにふたりで舌鼓。
炊き立ての玄米はプチプチ食感!
「文化鯖の炭火焼きの炊き込みごはん」(¥3,500)はシグネチャーのひとつ。
お米は千葉県佐倉市、蛍が舞う土地にある小さな農園が作る無農薬米。脂ののった鯖の文化干しを炭でじっくり焼いて、季節の野菜を炊きこんだ土鍋ご飯に、薬味と共に混ぜる。
「〆は炭焼きの魚か、土鍋ご飯と味噌汁、てのもありなんだよね」と提案すると「おばんざい呑み、最高だわ」のひと言。
“行きつけ”のお陰で株が上がった夜だった。
【Time schedule】使い勝手の良さが嬉しい
時間を問わずゆったりとした空気が流れる。おひとり様には、オープンしてすぐか遅めがオススメ。
店に入って奥のカウンターは、しっぽり飲みたい大人たちの特等席。
2.女将とおばんざいという黄金コンビの居心地の良さたるや
『おばんざい・小料理 サーティーエイト』@麻布十番
楽しく、美味しい、十番のパワースポット
SNSで話題のネオスナックがおばんざいで二毛作を始めたと聞いて行ってみた。
店名は、『おばんざい・小料理 サーティーエイト』。
バーには高級ウイスキーのボトルキープ、天井からミラーボールとお洒落スナック感はまんま。
でも、浴衣の女将やスタッフが満面の笑顔で迎えてくれるのがちょっといい。
カウンターに並ぶきんぴらやおひたしは、厨房で料理長が作っているらしい。
レモンサワーを頼むと「お疲れさま」と女将が笑顔で差し出す。和むなぁ。
40歳、男ひとり酒に「ふろふき大根」の出汁がしみる。2杯目は「チキン南蛮」でビールをグビリ。
〆のトロたくも贅沢で美味!
黒板メニューは¥300〜とこの立地にしては驚くが、「やま幸」のまぐろをメニューに見つけ、やっぱり港区と納得。
そのまぐろを使ったとろタクのいくら掛けを頼んだらそこらの鮨屋レベルで美味しくて、思わずストーリーにアップした。
ノリのいい女将とおしゃべりも弾んで、そのまま21時からのスナックタイムへ。移動なしの2次会って意外と便利。今度は悪友どもとやらかしにこよう。
【Time schedule】スナックへの転換も楽しい
オープン直後はまったり。取材時には子連れの方も。
18時ごろからビジネスマンが増え、21時以降のスナックタイムは女性が私服に!
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