平日の夜、仕事終わりに飲む一杯。安定したルーティンに安心しながらも、心のどこかでこんな疑問が浮かんだことはないだろうか。
「毎日同じお酒で、本当に満たされているのかな…‥‥」と。
そんな疑問を抱える人にこそ試してほしい一杯がある。ジンをベースにしたサワー『アサヒGINON(ジノン)』だ。ジンをベースにしたレモンサワー&グレープフルーツサワーは、飲みごたえがありながらも驚くほどスッキリ、料理を引き立てる“大人の選択肢”といえる。
ただし、甘い言葉に流されるのは早い。ここで重要なのは、レモンサワーが大人気の『酒肆一村(しゅしいっそん)』のオーナー・大野尚人氏が『GINON』に向けた評価だ。彼はかつて「ジンを使ったレモンサワーを先駆けて出した」として知られるが、そんな彼が『GINON』を飲んだ感想を本記事で語ってくれた。
今回は、東京・月島にある大野尚人氏の店『酒房蛮殻(しゅぼうばんから)』を訪れ、『GINON』のマーケティング担当者に開発秘話をインタビュー。そこには「缶飲料」という枠を超えた挑戦と、これまでの常識を覆す味づくりへの執念が隠されていた……!
中村「冬が近づいてくると、ビールが一段と美味しく感じますよね。温かい部屋の中で冷えたジョッキで一杯…って、至高の贅沢という気がします」
町田「わかります。ビールを飲むこと自体がちょっとした儀式というか。仕事終わりの“一区切り”にぴったりですよね」
中村「そうなんです。でも最近、仕事帰りにビールじゃなくて、ちょっと変わったお酒を選ぶ方も増えてきている気がします。私も『たまには気分を変えて』って感じで、いろいろ試しているんですよ」
町田「確かに、最近はビールやハイボール以外の選択肢が増えていますね。とくに“缶チューハイ”は、多くの種類が登場していて、選択肢が増えた半面、違いが分かりづらくなっている面もあるのでは?なんて僕は感じています」
中村「ああ、それ、すごく共感します。 20代の頃は甘いチューハイを好んでよく飲んでいたのですが…。大人が飲みたくなるような、甘すぎないシンプルで本格的な味わいがあると、嬉しいかも」
町田「ちなみに中村さんは、普段飲んでいるサワーのベース酒はご存知ですか?」
中村「いえ、そこまで気にしたことはないですね」
町田「ですよね。今回私たちが着目したのは、まさにこの“ベース酒”なんです。
私たちの中には『ビールに替わる、 新しい“大人のための選択肢”を』という思いがずっとあって、ビールやハイボールのように満足感がありつつ、それでいてシンプルな美味しさを追求できたら、と。
そこで、サワーのベース酒に着目。満を持して完成したのが『GINON』なんです」
1.開発当初、ヒントになったのは東カレ読者にいるような “イケオジ”だった
中村「なるほどベース酒ですか。日本にはそれこそ日本酒、焼酎、泡盛、ウォッカ、ウイスキーなどさまざまなお酒があるので、ベースとなるお酒が変われば、雰囲気もガラリと変わりそうですね。『GINON』は、ジンがベースなんですよね。『GINON』の着想の発端は、ジンだったんですか?」
町田「いえ、開発当初は東京カレンダーさんの読者層にいらっしゃるような、いわゆる“イケオジ”な方々をイメージしながらブレストしていて、出てきたアイデアが発端だったんです」
中村「え!?」
町田「イケオジの皆さんって、ハイボールを飲んでいるイメージがありませんか?
健康に留意しつつ、でも、おいしいお酒に妥協はしない。
そういう人たちに愛されるような、格別なレモンサワーを作りたい。そう思ったんです」
中村「なるほど。確かにイケてるオジサマは、お店でハイボールを飲まれているイメージがありますね。もともとジンありきで開発されたものだとばかり思っていました。まさかのイケオジ発端だったとは(笑)」
町田「そうなんです。発端がイケオジな皆さんだったので、レストラン、居酒屋、BARなど、そうした方たちが足を運びそうなさまざまな飲食店をチェック。そうした中で、ジンをベースにしたレモンサワーに出会ったんです。
ジンは柑橘の果皮を漬け込んでいるので、焼酎やウォッカより果実味があります。レモンサワーを作る上で、あれこれ手を加えなくてもいいので『これだ!』と」
中村「ジンにした理由は、独特の香りや味わいにあったんですね」