今日、私たちはあの街で Vol.15

失恋がきっかけで、OLから外資系CAに転職した23歳女。フライトの合間に表参道「オモカド」で会ったのは…

麻布には麻布台ヒルズ。銀座には、GINZA SIX。表参道には、東急プラザ表参道「オモカド」…。

東京を彩る様々な街は、それぞれその街を象徴する場所がある。

洗練されたビルや流行の店、心癒やされる憩いの場から生み出される、街の魅力。

これは、そんな街に集う大人の男女のストーリー。

▶前回:38歳バツイチの外銀男。年収4000万円でも15歳年下女に突然フラレた理由


Vol.14 『カラフルな世界/東急プラザ表参道「オモカド」』アカリ(23歳)


「この季節って、本当に気持ちいいな〜」

街路樹の緑あふれる表参道。

東急プラザ6階にあるカフェのテラス席に着いたアカリは、屋上庭園から吹き込む初夏の風を全身で受け止める。

この春に夢だったCAとしての一歩をドバイで踏み出して、2ヶ月。生活はようやく軌道に乗りつつある。

けれど、アカリの新たな拠点となったドバイは、年中真夏のような気候だ。こうしてたまに帰国して四季の鮮やかさに触れると、やはり日本に生まれた喜びを実感するのだった。

― ドバイの都市開発を日々目の当たりにしているけれど…。日本を離れた今、慣れ親しんだ東京の街が変わりゆく様子も、この目で見ておきたいのよね。

今日ここに来たのも、表参道が進化していると聞いたからだ。

今年4月。原宿・表参道エリアの開発により、「ハラカド」誕生と共に、東急プラザ表参道が「オモカド」として生まれ変わった。

日本フライトのタイミングで一日休暇をもらったアカリは、オモカドでブランチを楽しむためにいとこの美香と待ち合わせをしているのだった。

― 美香ちゃん、恋人の麻人さんを紹介してくれるって言ってたな。一体どんな人なんだろう。

時間がきたので待ち合わせの『bills』に向かう。

『bills』は東京に4店舗あるが、こちらの店舗からは庭園の緑と表参道の街が見下ろせるという。

めずらしいブレックファストのコースを予約したうえで、アカリはこの日を楽しみにしていたのだ。

しかし、期待を胸に階段を上がると、そこに美香の姿は見当たらない。入店待ちと思しき男性が、ひとり立っているだけだ。

― 美香ちゃん、まだ来てないのかな。

そう思ってスマホに手をかけた時、入り口の前に立っていた男性が、おそるおそるといった様子でアカリに会釈をしてきた。

「こんにちは。アカリちゃん…ですか?」

この記事へのコメント

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タイトルを見てドバイ生活ついても書かれているのかと思ったのに、何か全然違った。「移住して待ち受けていたもの」って? まさか四季がないこと!??!
2024/05/21 05:2942返信1件
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やっぱり、いとこの美香や麻人とかリンク貼ってまで絡めなくても良かったと思う。 申し訳ないけど読み返して誰か確かめる気にもならない。それに直人って誰? いきなり現れて怖すぎる🤷🏼‍♀️ 直子なら何となく覚えがあるけどねぇ。弟?
2024/05/21 05:1530
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CAの面接に受かって夢を叶えた人と、孝一との件で男性を無条件に怖いと思う人と、同一とは思えなかったけど、まぁ誰しもトラウマとか嫌な思い出も持ってるって事なのかな。ドバイベースならエミレーツだよね。20年以上も変わってないあの制服はステキだなと思う♡ 個人的にこの連載は印象に残る話もなく文章のテイストなど好みではなかったから、次の連載に期待。
2024/05/21 05:3730返信1件
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