目黒で焼き鳥デートなら、艶やかなカウンターの『黒さつま鶏 煉火』へ

目黒の『やきとり阿部』系列で、立地は『鳥かど』跡地。期待せざるを得ない新店が『黒さつま鶏 煉火』

デートに最適な、漆黒空間&洗練されたコの字型カウンター。そこで味わう地鶏のコースがたまらない!

若き実力派が、焼き鳥激戦区で新たな一歩を踏み出す

目黒『黒さつま鶏 煉火』の内観

カウンター以外は黒く落ちた店内。奥の「黒さつま鶏」が描かれた暖簾は特注。箸はトサカ、箸置きは口ばしの色と、細部のこだわりが黒い世界に映える


暗闇に浮かぶステージのごときカウンターに高揚感は加速する


地下へ続く暗い階段を進み扉を開けると、そこは漆黒の闇が広がるスタイリッシュな空間。

コの字型カウンターの中に季節の植物が生けられ、隣に焼き台。そこに立つのは店長の笠井 剛さんだ。

目黒『黒さつま鶏 煉火』の笠井 剛氏

焼き鳥職人歴15年になる笠井さん


“阿部”系列の『やきとり結火』の店長を2年務め、現在は系列5店舗目である、ここ『黒さつま鶏 煉火』に。その店名こそ笠井さんのこだわり。

「丁寧な下処理に衝撃を受け、“黒さつま鶏”にひと目惚れしました。生産者の元へ行くと、大切に育てられているのはもちろん、食肉処理後の冷蔵庫内での作業から空輸方法まで温度管理を徹底している。自分が焼き鳥で大事にしていることと同じでした」と、この地鶏しかないと確信。

口に入れることで理解する、串1本ごとに導き出された独自の最適解


肉がドリップし始める5℃以下で串打ちを完了させるため、室内や冷蔵庫の温度を調整する笠井さん。

魚と同じく鶏も温度次第で旨み成分が激変すると分析した結果だ。

目黒『黒さつま鶏 煉火』の「きんかん」と「つくね」


「きんかん」は食べ心地の良い小さめを選ぶ。

「つくね」には首皮や腰皮など皮だけで5種類が入り、その他の部位も含め最良バランスに計量。粗挽きと細挽きのブレンドも行い、真空で寝かせてから焼く。

目黒『黒さつま鶏 煉火』の「手羽のネギ巻き」


笠井さん考案の名物「手羽のネギ巻き」。

メスの手羽の骨をとってねぎを挟み、骨を抜いた箇所から旨みが流出しないよう吸わせている。

目黒『黒さつま鶏 煉火』の「海苔巻き」


焼いた首皮のタレ焼きに京都の奈良漬、ご飯が入った「海苔巻き」。

旬野菜で仕立てたパフェがキュート!

目黒『黒さつま鶏 煉火』の「野菜のパルフェ」


旬の野菜一つひとつに異なる火入れを施した「野菜のパルフェ」。

すべてコース(8,800円)より。

〆の逸品

目黒『黒さつま鶏 煉火』の「ラーメン」


鶏の清湯(チンタン)をベースに、「黒さつま鶏」からとった塩ダレを加えた「ラーメン」1,200円。

麺は老舗『浅草開化楼』で創業時より続く細麺を使用する。

目黒『黒さつま鶏 煉火』のワイン

ソムリエが常駐し、要望があれば焼き鳥に合うグラスを提案してもらえる。グラス 1,100円~


艶やかな黒の空間に包まれて肉を頬張り、脳にまで届くような旨みにふたり感嘆し合う。

そんな焼き鳥は官能的ですらある。

目黒『黒さつま鶏 煉火』の外観

店は目黒通りを脇に入った路地裏に。飲食店とは思えない殺風景な入口に戸惑う


仕事を極める生産者と笠井さんが立役者となり、夜は華やかに過ぎていく。

■店舗概要
店名:黒さつま鶏 煉火
住所:目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル B1F
TEL:03-6420-0556
営業時間:18:00~23:00
定休日:日曜、不定休
席数:カウンター14席、個室1(4席)

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