おいしい“ワイン”と おいしい“ごはん” Vol.2

本物志向のキャリア組

本格的だけど気軽な料理とワインを楽しむ

岩中豚の旨みをしっかり感じる、自家製ソーセージのシュークルート。「赤なら素朴で純粋なアルザスのピノノワール、白ならごく辛口なリースリングを」と北野氏

ビストロ コティディアン

Bistrot Quotidien

恵比寿『ル・ビストロ』で須藤亮祐氏がシェフを務めた当時、別のフレンチで働く北野勝也氏は、その味に心惹かれ足繁く通った。

その後、須藤氏が自店を開くにあたり、縁あってふたりは共に働くことに。それが現店である。

須藤氏はガストロノミーに憧れて渡仏するも、パリの日常に溶け込み、愛されるビストロを体感して、自身の方向性を決めた。

「長い日々を経て残る定番には、それだけの理由と意味がある」と須藤氏。フランス各地の定番郷土料理を、味わい、ボリューム含めて「そのままのスタイルで」提供する。合わせるワインは、全面的に信頼された北野氏が選ぶ。

「ある時、お客さまに『中心のないリストだ』と言われました。これは褒め言葉ですよ、私には」

まっすぐなシェフとクセを隠し持った給仕長。その組み合わせもまた、パリの空気感を思わせる。

内装や黒板にもフランスの香り

右.フロマージュ・ド・テット、ラヴィゴートソース添え。豚の頭の皮やほほ肉など異なる食感と酸味のあるソースが好バランス。料理はすべてプリフィクスコース¥3,800~より

左上.ワインは約100種 左下.オーナーシェフの須藤亮祐氏と給仕長の北野勝也氏

国産鶏レバーのパテ¥600。ジューシーなレバーパテには、熟成しかかった青い果実味を持つソミュール・ルージュ・オートルフォアと合わせて

ルーナ ピッコラ

トラットリア コリーナ・ピッコラ

三軒茶屋の小さな商店街の入り口に、ワイン樽。夕暮れ時、自宅へと向かう人々の足を少しだけ留まらせる店がある。うなぎの寝床な店はカウンター6席。壁際のカウンターにも椅子はあるが、混めばスタンディングとなる。

シェフ・原田浩史氏が心がけているのは、安心できるおいしさ。

「安くて、ワインに合う親しみやすい料理をお出ししたいんです」

店長の熊谷貢氏が選ぶワインはイタリアを中心に、フランスやニューワールドまで多彩。グラスは最低でも、日に10種は揃える。

「わざわざ来る店でなく、暮らしの中に自然にある店にしたい」

東日本大震災が起きた日、大変な思いをして帰宅してきた人々が、次々と店に立ち寄った。「ひと息つきたくて」。開業4ヵ月。もう店は、街の住民の心の寄りどころになりつつある。「いつものふたりの味と顔に会いたくて」。

右.こじんまりとした店内 左.スパゲッティ・アル・ポモドーロ¥1,000。トマトの酸味の奥にある甘みで、満腹だと思ってもするりと胃の腑に収まる

右.メカジキの燻製¥600 左上.左から前述のソミュール¥5,200、アッシジ・ロッソ 2008¥3,900、スポルトレッティ ティン ポットハット ピノグリ 2009¥4,200 左下.シェフ・原田浩史氏と店長の熊谷貢氏


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