東京エアポケット Vol.22

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恋に仕事に、友人との付き合い。

キラキラした生活を追い求めて東京で奮闘する女は、ときに疲れ切ってしまうこともある。

すべてから離れてリセットしたいとき。そんな1人の空白時間を、あなたはどう過ごす?


2024年も頑張りましょう。昨年2023年のヒット小説総集編、「東京エアポケット」一挙に全話おさらい!

第1話:見栄を張ることに疲れた30歳OL。周囲にひた隠しにしていた“至福のご褒美”とは

最近、亜沙美のInstagramには“美容外科医でインフルエンサーのKOJI”という男性が、頻繁に登場する。

今回もきっと、その人経由での誘いなんだろう。しかしKOJIは、亜沙美の彼氏でもなんでもない。

彼の投稿やストーリーに登場しタグ付けされることで、16万人のKOJIのフォロワーの目に留まる。それが亜沙美の目的なのだ。

私だって、フォロワーを増やしたい気持ちはある。でも彼女の誘いに乗って、それほど親しくない人と遊びに行く生活に疲れてしまった。

…これが、今の私の本音なのである。

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第2話:仕事を休んだ女は、都心のホテルへと向かい…。平日昼間にだけ許される、婚約者にも秘密の時間

浜野桃子、29歳。上智大学を出て、現在はある製薬会社のマーケティング部で働いている。

ずっと都内の実家で暮らしていたが、2年前から人形町で一人暮らしを始めた。

付き合って1年半になる彼・雅人は、徒歩10分のところに住んでいて、いわゆる“巣ごもり愛”を楽しんでいる。

公私ともに順調、だった。…少なくとも、昨日までは。

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第3話:35歳独身の女社長。仕事と恋も絶不調の女が一目惚れした“特別なモノ”とは?

とある夏の日。ずっとモヤモヤしたままの一葉はTwitterで自分の本音をつぶやくと、OL時代の後輩の加奈子がランチに誘ってくれた。

十番にあるイタリアンで、平日から赤ワインに合わせて名物のアラビアータを頬張ると、外食が久しぶりなことに気がついた。

そして、ふと外に目をやると、笑顔で犬の散歩をしているカップルが目に入ってしまった。雄二を思い出してしまい、つい見入ってしまう。

すると、加奈子がこう言った。

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第4話:「いつの間に妊娠していたの?」友達の近況に焦る29歳OL。仕事で多忙な彼女が求めた安息の場所

ふと茉莉花のことが気になった美冬は、Instagramを開く。すると、衝撃的な投稿を見つけてしまった。

― えっ、どういうこと…?

タイムラインを見ると茉莉花のアカウントから、何やら肌着のようなものをベランダに干している写真が投稿されていた。

キャプションには『#世界一幸せな洗濯』と書かれており、その文字を見た瞬間、美冬は彼女の近況を悟る。茉莉花は、美冬の知らない間に妊娠していたのだ。

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第5話:“お小遣い制”の35歳、豊洲住まいの専業主婦。ブランドバッグを買おうとしたら、夫が意外な反応を…

― やっぱり素敵だなぁ…。

20代のころ、Wish Listに入れていたバッグたち。読者モデルのママたちがバッグを持ってニッコリと微笑む画を見て、佳帆はいつも同じことを思う。

― この値段のバッグ、みんなどうやって手に入れているの?

佳帆のお小遣いは月3万円。電車で10分の銀座は、もう何年も行っていない。

― 仕事を辞めなければ違ったのかしら…。

佳帆は初めて夫と大ゲンカした、数年前の春を思い出していた。

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第6話:稼げる女が一目ぼれするのは、男ではなく…。彼女たちの行き着く先は“アノ贅沢品”

同僚の紹介で健太郎と出会い、出会った瞬間、志帆は彼に一目惚れをした。

そして顔がカッコいいだけでなく、話すと誠実なことがわかり、余計に好感度があがった。気がついたら猛アタックしていたのだ。

そうして間もなく彼から告白され、週の半分以上を志帆の自宅で過ごしていたのに…。

― 私、見る目がなかったのかしら?

朝から気分が沈んでいても、リビングに向かうために部屋を出ると気持ちが晴れるのは、“アレ”を買ったからだ。

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第7話:年収2,000万の夫に可愛い子ども。幸せな妻である女がたった1人でホテルに泊まった理由は…

テレビを消すと同時に、1人娘である美桜がギャンギャンと泣き始めた。

「わかった、わかったからちょっと待ってね…」

美桜を抱きかかえながら、ふと窓ガラスに映った自分を見て愕然としてしまった。

出産してから一度もネイルしていない指先に、水仕事でできたささくれ。髪は出産直後から目立ち始めたアホ毛が跳ねまくりで、ボサボサだ。

子どもは可愛い。世界で一番大切な、宝物。それは百も承知だけれども、子どもが生まれてから、私は憔悴しきっていた。

第7話の続きはこちら

第8話:夢を諦めて家庭に入った専業主婦。偶然再会した女友達の成功に嫉妬を抑えられず…

― はぁ…何やってるんだろ…。

とぼとぼと歩きながら、夕子はため息をついた。

本当は咲良に会えて嬉しかったはずなのに、素直に喜べず、店を飛び出してしまった。

咲良、仕事がすっごく楽しそうな顔してたな。それに引き換え、私は…。

もう一度大きなため息をつく。夕子は3年前の“ある出来事”を思い出していた。

第8話の続きはこちら

第9話:恋人だけが売れ、カップル格差に自信を失ったアラサーモデル。彼女の心を癒した特別な休日とは

「真剣交際か…」

― 私と一輝の交際は、【真剣交際】にあたるのだろうか。

五十嵐紗季はふと考え、思わず暗い気分になった。スマホをテーブルに伏せて置き、膝を抱えるようにしてソファの上で丸くなる。

紗季と同じく29歳の彼氏・竹林一輝は今、生放送の番組に出演しているはずだ。テレビをつければ、すぐに彼の姿が見られるだろう。

でも紗季は、どうしてもテレビをつける気になれない――。

第9話の続きはこちら

第10話:「先輩って、痛々しいよね」後輩の陰口がグサリ…。仕事一筋の独身アラフォー女が癒しを求めて向かった先

こうしてため息をついている間にも、1秒、また1秒と、 時間という名のプレッシャーは積み重なっていく。

― あーあ…。気がつけばあっという間に40歳になっちゃう。私、こんな大人になりたかったんだっけ…。人から見たら、やっぱりみじめなのかな…。

なんだか急にとてつもない疲れを感じた私は、自分を奮い立たせるように、まだ熱さの残るコーヒーを飲み干す。

「だめだ。私、疲れてる」

そう独りつぶやきながら、手早く“ある場所”の予約を取った。

第10話の続きはこちら

第11話:「料理なんてできなくていい」と私を選んでくれた彼。誰もが憧れる御曹司が私を見染めた理由

シーツはカトリーヌ・メミのリネンのものをローテーションで愛用し、一流ホテルのような清潔でシンプルなベッドが私の理想。

私は海外暮らしの長かった両親に、小さい頃から睡眠の大切さを教えられてきた。彼らによると、日本人は睡眠をおろそかにしすぎらしい。

そんなふうに育ってきたから、結婚したら仕事で忙しい彼のために、ゆっくり休んでもらえる居心地のよい家をつくりたいと思っている。

実は、奏多との出会いだって、睡眠第一主義があったからこそ、なのだ。それは今から3年前のこと…。

第11話の続きはこちら

第12話:娘のママ友付き合いが苦痛…。鬱屈した専業主婦が月に1度、子供を預けて変身する姿とは

駐在妻の中には、群れと距離をとりつつ現地の生活を楽しむ人々もいる。だが、人生経験が乏しい当時20代の若妻にそれは難しかった。

異国の地で、頼る者もおらず、誰からも異分子扱い。乳飲み児と夫の帰りを待つだけの日々。日常会話程度の英語も満足にできず、現地の人との交流もままならない。

そのとき、理映は遅ればせながらも学習したのだ。

今までは気が合う人とだけ付き合い、好きなことだけしてきたが、家庭を持つとそれだけでは生きていけないということを。

第12話の続きはこちら

第13話:女の家で10万円もする洋服の明細書を見つけたエリート男。「結婚は考えられない」と言い放ち…

いつもレストランやショッピングへ行く提案は私からで、慶は家でのデートを望んで何度も言い合いになったこと。

私の部屋で、10万円を超えたMAME KUROGOUCHIのワンピースの明細書を見つけて、顔をしかめていたこと。

ドレッサーに並ぶ50本の口紅や大量の化粧品を見たあと、「買い物依存症 精神状態」と検索していたこと。

お互い抱いていたであろう小さな違和感を思い出す。今、賑やかなカフェの窓側の席に座っていて良かったと心から思う。

窓を見ていれば、誰にも私の泣き顔は見えていないだろうから…。

第13話の続きはこちら

第14話:32歳で執行役員までのし上がった女。後輩女に“調整役”と嫌味を言われて、向かった先は…

どのみち先方の担当者は、もう帰社してしまったというので『朝まで待って』とだけ返信をした。そしてスマホですぐにあの部屋を予約したのだ。

「新菜さんってホント、ザ・“調整役”ですよね〜!」

愛佳の無邪気な声が、頭の中でリフレインしている。半年前から、新菜のスケジュールに入るミーティングのほとんどは、社内調整か社外との利害調整のためのものだった。自分の今の役割は、社長と現場をつなぐ調整役。間違ってはいない。

それでも頭からずっと離れない愛佳の言葉を、どうにか振り払いたい。じゃないと、やっていられない。

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第15話:彼の家でクローゼットを開けたら、見慣れないピンクのポーチが。シラを切る男に…

金曜の15時。タクシーを降りた私は、『ホテルオークラ』のエントランスに足を踏み入れた。

― 落ち着いた雰囲気、前と全然変わってない。

小さいころからお祝い事のたびに家族で訪れた“ホテルオークラ”は、私にとってホッとする場所だ。スタッフの優しい笑顔に心が和む。

と同時に、今回のホテルステイのキッカケにもなった、会社の同期で彼氏の康二の家で起きたことを思い出す。

第15話の続きはこちら

第16話:10年間「微妙な関係」の男女。彼からの告白に、女は心を揺さぶられて…<Holiday Story>

この日は、三菱一号館美術館に一緒に行った。しかし、展示を見終わり外に出ると、ベンチで居眠りをしている彼の姿を見つけたのだ。

「興味ないなら、一緒に美術館行こうなんて言わないでよ」

仕事の疲れもあり、私が思わず怒ってしまったことがキッカケで、2人の決別は決定的になってしまった。

…もしもあのとき、庸介ではなく、航と付き合っていたら――。ふと、そんなことを思った。

第16話の続きはこちら

第17話:32歳女が5年付き合った彼との別れを決断。きっかけは、部屋で見つけたあるモノ

「白金方面に素敵なカフェを見つけたから、土曜に一緒に行こうよ」と穂乃果が誘ったが「僕は家にいるよ。楽しんでおいで」と、俊一は家にいることを選んだのだ。

結局、穂乃果は、カフェで1人昼食をとり、麻布十番でネイルのリペアをしたあと、ナショナル麻布で夕食の買い物をして彼のマンションを訪れた。

2人でパスタとサラダの夕食を取り、ワインを飲みながらNetflixで映画を見た。そして、24時前に2人でベッドに横になり、穏やかな眠りに落ちたのだ。

― 最近の私たちって、まるで長年連れ添った夫婦みたい。そもそも付き合ってる意味あるのかな…。

第17話の続きはこちら

第18話:初デートで2軒目に誘われたら、どうする?GW中のデートで25歳女が、1軒目で帰った理由

「里奈ちゃん。仕事、大丈夫だった?」
「崇くん、久しぶり。なんとか落ち着いたよ。崇くんこそ忙しいなか、今日はありがとう」

六本木ヒルズの裏手にある『ル・ブルギニオン』。ふたりとも仕事だったので、お互い負担のないよう職場近くのレストランで食事をすることになったのだ。

「おつかれさま」

グラスを合わせ、崇くんと初めて目を合わせる。冷えたシャンパンが喉を抜け、アルコールがじんわりと体に広がるのを感じながら、無事連休を迎えられた喜びを噛み締めた。

第18話の続きはこちら

第19話:「35歳を過ぎてまだ独身だけど、私は大丈夫」女が自信満々にそう思える意外な理由は…?

「佳奈子、結婚はいつするの?」
「子どもは?欲しくないの?どうするの?」

恵比寿に昨年できたばかりの、お洒落なイタリアンでの会話が蘇る。友人たちに悪意がないことはわかっていた。私のことを気にしてくれているからこそ、聞いてくることも。

でも今年で37歳になる私に対して、周囲は好奇の目を向けてくる。

“可哀想なアラフォー独身女”。そう見られたくなくて、私はいつも乾いた笑顔を作っているのだ。

第19話の続きはこちら

第20話:平穏な毎日に疑問を持ち…。28歳女性が、ご褒美旅行で過ごした1人だけの贅沢時間

「はぁ~、真奈も秋穂も仕事大変そう。でも…いいなぁ」

ソム・タムにエビのさつま揚げ―。食欲をそそるタイ料理のメニューを横目に、里美の口からは小さなため息が漏れる。

自分は彼女たちのように、仕事にやりがいや楽しさを感じたことがあっただろうか。大きな不満こそないものの、達成感や感動もない。

よくいえば平穏な毎日に、里美は自分がどんどん退屈な人間になっていくように感じていた―。

第20話の続きはこちら

第21話:SNSで彼氏が結婚をすることを知った女。呆然とする中、思いついた最高の復讐とは

「なんでこうなったんだろう…私の個性って、何だろう」
「個性?どうしたの、突然」
「東京にいると、埋もれるなと思って。普通に幸せに暮らしているだけじゃ、この街には受け入れてもらえない気がして」

東京の街は大好きだ。でも誰にも真似できないような秀でる個性や、一部の人のみに与えられたような特別なキラキラ光るオーラを放っていないと、この街ではただの脇役でしかない。

― 私、変わりたい…。とにかく徹を見返してやりたい。

第21話の続きはこちら

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