華麗なるお受験 Vol.2

華麗なるお受験:型にはまらぬ人生を。多額の投資も厭わない、インターママのあり余る愛

教育は平等、ではない。

親の経済力が子どもの教育や学力に反映される「教育格差」。

東京の中心で暮らす裕福な家庭では、子どもの教育に桁違いの金額を費やしていると聞く。

前回は、年間学費300万円をかけて世界のトップ層を目指すインターママを紹介した。

今回は、前回とは別のインターママが教えてくれた謎のイベント「ガラパーティー」の実態と、多額の投資をも厭わない、親の愛に迫った。


#File02 多額投資は、我が子への愛。子どもに自由な生き方を望む、インターママ


名前:美沙さん
年齢:36歳
子ども:長男9歳、長女4歳
子どもの学校:某有名インターナショナルスクール


今回、取材班が待ち合わせ場所に指定されたのは、麻布台にあるアメリカンクラブ。

会員のみが入ることを許されたオートロック付の自動ドアの前で、取材班は、港区の某有名インターナショナルスクール(以下、インターと表記)に息子を通わせる、美沙さんの到着を待っていた。

アメリカンクラブは、入会金350万、月会費約2万。会員2名からの推薦を受けて入会が許される、つまり特権階級が集う場所。

「取材の間、娘を預けられるから」と、美沙さんから指定されたのだが、理由は本当にそれだけだったのだろうか。

取材班がそんな邪推をしたのには、理由がある。

扉の向こう側から現れた美沙さんは、誰が見てもわかる“ブランド志向”の女性だったからだ。

ハワイにでも行っていたのだろうか。白いノースリーブトップスから覗く、こんがりと焼けた肌。左手薬指には、ハリーウィンストンのハートシェイプダイヤが輝く。

黒のクロップドパンツに、マノロブラニクのビジュー付きパンプス、そして手元には当然のようにバーキンを携えている。

「すみません、今日はあまり時間がなくて…」

申し訳ない、という表情は露ほども見せずにそう言って、美沙さんは我々を扉の向こう側にあるカフェテラスへと誘った。

「今夜は、息子の学校でガラパーティーがあるんです」

この記事へのコメント

Pencilコメントする
No Name
娘の小学校受験の時、日本の私立校とインターナショナルスクールの両方を受験しました。受験日当日の母親達の服装は、日本の学校の場合はもちろん全員紺のスーツで、子供達が試験を受けている間、待合室である教室で、皆さん無言でじっと子供達を待っていました。インターナショナルスクールの試験日では、母親達はそれぞれ自由な服装で、ジーンズの人もいました。子供達を待っている間も、「うちのメイドがね〜、」とか、みんな自由にお喋りしたり、先生が「ヒマでしょうから、この折り紙を折っててね。」とか、緊張感などまるでありませんでした。この文化の違いは結構衝撃的でしたよ。
2018/03/14 15:5613

【華麗なるお受験】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo