
東大に逆転合格した「リアルドラゴン桜」を生み続けてわかった、勉強以前に大事なこと
2. 「好き✕苦手」の勉強法
勉強の前に分析してマトリクスが完成したら、まずは「好き✕苦手」な分野から取り組むのがおすすめ。
「好き✕苦手」の勉強、すなわち「別に嫌いなわけでもなくて、どちらかというと好きなんだけど、なんか結果が出てないんだよな~」という分野の勉強法について。
好きなのに苦手な分野は、「努力の方向性」が間違っている可能性が高い。逆に言えば「努力の方向性」さえ修正すると、自然と結果はついてくる。
ここからは「正しい努力の方向性」の見つけ方を紹介する。
①「目的」の設定
何も考えず、がむしゃらに努力しても意味はない。努力の量ではなく、質を上げないと結果にはつながらない。
結論からいうと、結果を出せる人とそうでない人との最大の差は、「目的意識」にある。
“結果につながる努力をする”ためには、その“努力の目的”を考えなければならない。
たとえば3時間勉強するとして、その3時間をひたすら参考書を見ているだけで終わらせることもできる。その一方で、「この3時間で、この分野の問題を解けるようになろう!」と、目的を意識して努力する努力することも可能だ。
まずは「目的を意識すること」。「何をしなければならないか」を考えることで、結果にコミットすることができるようになってくる。
②現在の「課題」を分析
でも、どうやって目的を持ったらよいのか。「目的」を明確にするためには、現在の課題を「分解」する必要がある。
「自分の英語力を現状分析してください」と言われて「英語ができない」とか「英語が苦手だ」とかでは不十分。
英語といってもいろんな分野がある。リスニング、英文法、英作文、英単語、さらにはスピーキング。自分はどこでつまずいて、何ができないから成績が低いのか、しっかり考えられていないと意味がない。
「英語」ではなく「英単語」や「英文法」、もっと分解して「英文法の関係詞の基礎問題」としっかりかみ砕いて考えていく。
現状を分析する前に、構成要素をしっかり分解してみることが重要。分解ができれば、あとは簡単で、その分解した要素の対策をしていくだけだ。
④二重目標を設定する
目標の立て方にも工夫が必要だ。
目標を立てても、それをうまく実行できないことがある。その理由は、目標=理想の塊になってしまうからである。
目標を立てているとき、人はやる気にみなぎっている。そういう状態だと、高い目標ばかりを立ててしまいがち。
高い目標を立てると、毎日続けるのはとても難しいし、ちょっとでもうまくいかなくなると、すべて嫌になってしまうことがある。
だからといって、簡単な目標にしすぎてしまうと、自分が本当にできる範囲を狭めてしまうことになる。
そこでおすすめするのが「二重目標」という考え方。
これは、実際多くの東大生が実践しているやり方だ。
最低限達成したいラインを「最低目標」、最高で達成したいラインを「最高目標」にして2つの目標を立てるという手法だ。
「最低でも2時間は勉強しよう」「最低でも10ページは終わらせよう」と最低ラインが決まっている状態なら、まったくやらないという最悪の事態はさけられる。
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