オトナの5分読書 Vol.10

東大に逆転合格した「リアルドラゴン桜」を生み続けてわかった、勉強以前に大事なこと

「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」

そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。

最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!

今回、ご紹介するのは、『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』チームドラゴン桜著(東洋経済新報社)

▶前回:帰宅後ルーティンで、新しい人生が始まる。1日を2倍にする時間管理法とは

この本の著者“チームドラゴン桜”は、三流高校に通う高校生が東大合格を目指す漫画『ドラゴン桜2』(三田紀房著、講談社)の制作・情報提供のために発足した「勉強研究のスペシャリスト集団」です。

実際に東大に逆転合格したリアルドラゴン桜を生み続けて、結果は“勉強を始める前の準備”で決まるということがわかったそうです。

その準備とは、自分に合った勉強法を見つけて、自分に合った努力をオーダーメイドでつくるということだ、と本書では述べています。

本の中から、自分だけのオーダーメイドの勉強法で、結果を出せる方法の一部をピックアップしてお伝えします。

今受験生の子どもを持つ親はもちろん、何かの資格を取りたいと勉強している人や効率よく仕事をしたいと考えている人にぜひ読んでいただきたいです。


▼INDEX
1. 「頑張ってもなかなか結果につながらない人」が陥る罠

2. 「好き✕苦手」の勉強法

3. 「嫌い✕苦手」の勉強法

4. 本書のココがすごい!

1. 「頑張ってもなかなか結果につながらない人」が陥る罠


漫画『ドラゴン桜』の主人公・桜木先生は、こんなセリフを残している。

「東大合格秘訣の第一条件は…まず『己を知る』ことだ!自分の力を知ろうとしないヤツに東大合格はないっ!」

多くの人は、自分は何が得意で、何が苦手で、どんな努力すれば結果が出て、どんなふうに時間をかけるとうまくいかないのかわかっていない。

だから、「努力しても結果の出ない、ムダな努力」をしてしまう。

自分の強みと弱みを正しく理解して、それぞれについて「結果の出る努力」がわかるそんな方法論を紹介する。

まずは、勉強「以前」に、自分がどのように努力すれば結果が出るのか、しっかりとマトリクスで整理することで結果につながりやすくする。

これこそが、「なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること」なのだ。

※本書をもとに東カレで作成。

(マトリクスの横軸は、原作では「できた/できなかった」でしたが、本書では「好き/嫌い」に変更しています。『ドラゴン桜2』2巻・15限目「完全な失敗」より)


マトリクスの使い方は次の3STEP。

STEP1:縦に「得意」と苦手、横に「好き」と「嫌い」と書いたマトリクスをつくる
STEP2:そこに自分がいまから自己分析したいことを書き込んでいく
STEP3:シートを完成させて、「好き」「嫌い」「得意」「苦手」という主観と客観を見える化する。

このマトリクスの縦「好き」「嫌い」は主観的な感情を示している。「自分は数学が好き」「自分は人前で話すのが嫌い」というように。

それに対して、「得意」「苦手」は客観的なデータを示す。「自分は数学が苦手」「自分は人前で話すのが得意」と自分以外の人がどう考えているのか、データの上ではどう出ているのかを把握する。

こうして勉強すべき内容を

・好き✕得意
・好き✕苦手
・嫌い✕得意
・嫌い✕苦手

の4つに分類する。まずはともかく「見えるようにする」のが重要。

この4つでは、勉強法が異なるからだ。

たとえば、「好き✕苦手」なことに向いている勉強法で「嫌い✕苦手」な分野に挑むと、やり抜くことが難しくなり三日坊主になってしまうことがある。

マトリクスで自分の「好き・嫌い」「得意・苦手」を整理することで、「自分にとって、この分野を勉強するときに最適な勉強法は何か」を明確にすることができるのだ。

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