
東大卒でハーバードに留学!華麗な経歴を持つ山口真由が語る、壮絶な人生の挫折…
2. 弁護士事務所での「肩たたき」
財務省を辞めたあと、自分の中での「王道パート2」である「弁護士の道」を歩み始めた。
司法試験は大学3年生のときに合格していたため、企業法務を取り扱っている大手事務所に、すんなり就職が決まる。
でも、残念ながら弁護士事務所でも、仕事で評価されることはなかった。
実は私は、「考える」こと全般が嫌いだったのだ。
それまでも勉強中に深く考えたことなど一度もなかった。私にとって勉強とは、深く考えてはいけないこと。情報量と処理能力の勝負でしかなかった。弁護士になるための勉強ですら「通説と判例を覚えて出す」の繰り返しだと考えていた。
だから、弁護士事務所で「自分で考えろ」と初めて言われて衝撃だったし、求められるパフォーマンスで結果を出すことはできなかった。
大量のリサーチをスピーディーに行うことで抜きん出るしかないと考えて、より多くの仕事を取るという手段を取ることにしたのだ。
難易度の低い仕事も、その後のキャリアアップにつながるような大事な仕事も、見境なく、すべて引き受けた。そうやって多くの仕事を手掛けた結果、処理スピードは落ちていき、評価も下がるという悪循環に陥る。
3. 婚約者との突然の破局
留学前、31歳のとき、会社員の男性と結婚を前提に付き合い始めた。
彼と9カ月ほど付き合った頃、米国に留学する話が来て、帰国後に結婚しようという話になっていた。
しかし、留学が終わる2カ月前に突然、「もう終わりにしたい」というLINEが届いたのだ。私は慌てふためき「今すぐ会いに行きたい」と返信したが、「会って話すことがない」と取り付く島もなかった。
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