
東大卒でハーバードに留学!華麗な経歴を持つ山口真由が語る、壮絶な人生の挫折…
「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」
そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。
最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!
今回、ご紹介するのは『挫折からのキャリア論』山口真由著(日経BP)。
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「東大を全優で卒業」「財務省入省」「ハーバード・ロースクール卒業後、NY州弁護士登録」という華々しいキャリアを持ち、TVなどでもコメンテーターとして活躍されている山口真由さん。
傍から見れば、完璧な人生に見えるが、実は挫折だらけだったという彼女。
財務省での挫折。弁護士事務所に入ったが、仕事ができず辞めさせられたこと。その後、婚約者に婚約を破棄された話。そして弁護士事務所を辞めて米国に留学したあと収入が激減した経験。
最後には、「子どもが欲しい」という思いをどうすれば実現できるのか悩んだ末に卵子凍結をした話まで、赤裸々にこの本に書かれています。
キャリアや結婚など、将来の人生を模索している方に刺さる一冊となっています。
▼INDEX
1. 東大「全優」で卒業も仕事ができず泥沼の日々
2. 弁護士事務所での「肩たたき」
3. 婚約者との突然の破局
4. 収入激減、仕事のない苦しい1年
5. つらい現実と向き合った、卵子凍結
6. この本を出したワケ
7. 本書のココがすごい!
1. 東大「全優」で卒業も仕事ができず泥沼の日々
私は東京大学法学部を「オール優」で卒業し、財務省に入省した。
しかし、残酷な真実を突き付けられたのだ。それは「自分がそれほど優秀な人間ではなかった」ということ。
省内では王道で花形と言われている主税局に配属になり、「はい、満点の女、来ましたけど!」と最初はドヤ顔だった。
でも、徐々に自分の実力のなさを感じる経験が続くようになる。
そのうち、「私って、もしかして邪魔?」「仕事できないの?」と感じるようになった。
一方で、「そんなはずない!」と事実をなかなか認められない自分もいる。
学生時代を通して私の核には「自分は優秀である」という強烈な思いがあり、それが邪魔して、素直にまわりに教えを請うことができなかったのだ。
あのときは、とにかく自分を大きく見せたかったし、自分が優秀な人間であるというイメージを壊したくなかった。
だから、できるだけ早く仕事で頭角を現して、自分にとっての「王道」――、つまり「自分が理想とする、物事が進むべき正当な道」に戻りたいともがいていた。
でも、残念ながら、その線は薄いことが分かり始め、それが確信に変わる前にゲームセットにして別の道を模索することにしたのだ。
「仕事に必要な能力がなかった」という決定的な敗北を認めることに耐えられず、「惜しまれながらやめるという体で辞めた。
というわけで、24歳で財務省を辞めて、自分の人生を探し始めることになる。
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