旬の鮎を、和食の名店で味わう。こだわりの器で食と芸術の“融合美”を愉しもう

2016年2月に六本木から移転し、荒木町の外れに店を構えた『青華こばやし』。

同店の魅力のひとつが、店主が集めた貴重な器たち。

素材の持ち味を最大限に引き出したシンプルな料理を、美しい器とともに味わう…まさに大人の贅沢だ!



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粋な街で、料理と器の組み合わせの妙に酔いしれる

『青華こばやし』で扱うのは日本最後の清流といわれる四万十川で育った鮎


“清流の女王”と称される鮎がきれいな水の中を優雅に泳いでいる。

この日、波紋の平皿に盛り付けられた鮎の塩焼きを目にした途端、そんな風景が鮮やかに想像された。

料理を客に手で渡し、器の重さや質感、料理の香りやぬくもりを知ってほしいと小林さん。カウンターは奥行きを広めにし、網代天井や玉砂利洗い出しの床など細部にもこだわる


『青華こばやし』は店主・小林雄二さんが料理人を志した時分から集めたという貴重な器のコレクションと、産地にこだわらずに旬を追った食材の持ち味を楽しめる店だ。

特筆すべきは、「美味しいものは限られている」という持論のもとで供される“焼き魚”。

真魚鰹、甘鯛、桜鱒、太刀魚、鮎、鰻、鰆の7種を、それぞれが旬を迎える時期に塩焼きにするのだ。

店主は生きたそれを客に見せ、次に塩をあて、火を入れる。素材を弄することなく鮎の味を引き出すのだ


炉に炭をくべて遠火でじっくり熱を入れた魚の身がふっくらとして柔らかいこと。

塩をあてただけとは思えない、目の覚めるような美味である。

静謐なカウンターで器と和食を愛でるのは、大人に許された愉悦


若鮎の塩焼き。

頭から尾先まで余さず食べられる。蓼酢ではなく蓼の葉とともに。


炭火で焼いた太刀魚。

身はふっくら、旨みはぎゅっと凝縮し、魚の美味しさに開眼するはず。

豊洲に店主が足を運んで厳選したマコガレイのお造り。醤油と肝醤油でいただく。適度な歯応えに熟練の包丁技が光る。器は店名の由来でもある陶芸家・須田菁華の作。夜のおまかせ 32,000円~(サ別)


「自分ひとりで満足させられる人数には限りがある。お客さまに喜んでいただくことを優先したい」という店主の思いから、1日に受け入れる客は3組のみ。完全予約制。


ぜひ、カウンターに腰を落ち着けて、小林さんのおもてなしを受けていただきたい。そこには素朴を尊ぶ日本料理の神髄が溢れている。

触れればきっと、日本に生まれて良かったとしみじみしてしまうはずだ。

■店舗概要
店名:青華こばやし
住所:新宿区荒木町10-17
TEL:03-6380-0978
営業時間:12:00~21:30(完全予約制)
定休日:不定休
席数:カウンター6席、個室1(8名)

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