2023.05.19
SPECIAL TALK Vol.104令和のニューリーダーたちへ
「ベストドクター・イン・ニューヨーク」は、全米ナンバーワンドクターの称号ともいわれる。
その権威ある賞に4年連続で選出されたのが、外科医の大木隆生氏だ。医師としてのキャリアは日本でスタート。
ほどなくしてアメリカにわたり、腕を磨き、独自の手術を開発し、押しも押されもせぬ名医の地位に上り詰めた。
さらには、その栄誉にしがみつくことなく、母校からの招聘に応じて帰国。
現在も東京慈恵会医科大学で外科のトップとして、患者の治療だけでなく、後進の育成、ひいては国内外科医の地位向上まで精力的に活動している。
医師を志したきっかけから日本の医療が抱える課題まで、大木氏が語り尽くす。
大木 隆生氏 1962年生まれ。東京慈恵会医科大学 外科学講座 統括責任者、血管外科教授。東京慈恵会医科大学 医学部卒業。同大附属病院で勤務ののち、米国アルバート・アインシュタイン医科大学モンテフィオーレ病院血管外科部長及び同大血管外科学教授を務める。全米ナンバーワンと称される「ベストドクター・イン・ニューヨーク」に4年連続選出、アルバート・アインシュタイン医科大学では、ベストティーチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、米国で高い評価を受ける。2006年に帰国、2007年より現職。専門は血管外科、特に大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症で多数の関連特許を有する。
金丸:本日は東京慈恵会医科大学の大木隆生先生をお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。
大木:こちらこそ、お招きいただき光栄です。実は妻が東京カレンダーの大ファンなんですよ。
金丸:ありがとうございます。奥様にもお越しいただけばよかったですね(笑)。
大木:僕の記事を見て、悔しがりそうです(笑)。
金丸:本日の対談の舞台は麻布十番の『一平飯店』です。香港でも修業を積んだシェフが腕を振るう広東料理をお楽しみいただけます。大木さんは立場的に、会食の機会も多いでしょうね。
大木:そうですね。でも、行くのは銀座か麻布が多くて。生活圏が港区の自宅から半径1キロくらいで完結しています。典型的な港区おじさんですよ(笑)。
金丸:東京カレンダーを代表するようなライフスタイルですね(笑)。大木さんは現在、慈恵医大の外科を統括する立場にいらっしゃいます。
大木:外科学講座 統括責任者を務めていて、チェアマンと呼ばれています。
金丸:ご専門は血管外科。恥ずかしながら、そういう科目があるのを知りませんでした。
大木:あまり耳になじみがないかもしれません。血管外科は心臓と脳以外の全身の血管を扱っています。主な疾患には、血管が拡張して破裂する大動脈瘤や解離、脚や首の血管が動脈硬化などで狭くなる病気があり、慈恵医大では手術に加えて「ステントグラフト」という人工血管を使った大動脈瘤の最新の治療を行っています。
金丸:その「ステントグラフト」を挿入する手術の第一人者として、大木さんはアメリカでも高く評価され、極めて優秀な医者に贈られる「ベストドクター・イン・ニューヨーク」に何度も選ばれていますよね。
大木:はい、4年連続で選ばれました。今の慈恵医大でも僕が手術をする患者さんの7割くらいは、ほかの大学病院などで手術が難しいと断られた方なんです。
金丸:では、大木さんが“最後の砦”としての役割を果たしていらっしゃるんですね。今日は大木さんの生い立ちを振り返りながら、外科医を目指した理由や世界有数の名医になられた経緯、今後の日本の医療のことなど、いろいろと伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
【SPECIAL TALK】の記事一覧
2025.02.21
Vol.125
~卒業して気付いた「まだまだ何でもできる」。元アイドルの肩書に縛られず、自由に挑戦を続けたい~
2025.01.21
Vol.124
~丹後を日本のサン・セバスティアンに。地方の「お酢屋」がまちづくりを考える~
2024.12.20
Vol.123
~モデルから放送作家へ。異色の経歴は恐れずに踏み出した証拠~
2024.11.21
Vol.122
~自分の体を認めることが、自分を好きになるための第一歩になる。~
2024.10.21
Vol.121
~スポーツの喜びをより多くの人が体験できるよう、これからも挑戦はやめない。~
2024.09.21
Vol.120
~日本の農業が続くための仕組みを作り、アップデートできるよう挑み続ける~
2024.08.21
Vol.119
~すべてを制覇したい気持ちは変わらない。経営陣になっても燃えたぎる闘志がある~
2024.07.20
Vol.118
~歌舞伎役者を夢見た少女だから、歌舞伎役者の母としてできることがある~
2024.06.21
Vol.117
~1杯で幸せになる利他的なコーヒーを目指して~
2024.05.21
Vol.116
~多くの人の期待と希望を背負う街づくりほど、面白い仕事はない。~
おすすめ記事
2023.04.21
SPECIAL TALK Vol.103
~個人の適性に見合った教育で日本の変革を目指したい~
- PR
2025.02.21
ラグジュアリーホテルに、驚きの価格で宿泊できる!東カレ副編集長も大注目の“新サービス”とは
2016.05.19
この手があった!1か月超ステイなら高級サービスアパートメントという選択肢
2015.01.26
あの「スタートアップ」経営者のここぞのチカラ飯 Vol.2
若手スタートアップ経営者たちのパワーの源
20代から30代前半の伸び盛りのスタートアップ経営陣。どんなチカラ飯を食べてサ...
2016.10.17
彼が言うなら間違いない!松岡修造が伝授する“デキる人”になるための10ケ条
- PR
2025.01.24
「温泉、行かない?」タワマン購入後の夫婦には、優雅な暮らしが続く秘密があった!
2017.07.24
できない大人はいつでも同じ店。男がTPOに合わせて選ぶべき、ここぞのレストラン9選
2016.07.05
年収1,000万超の秘密とは!人気職業"総合商社"の給料の実態に迫る
2016.02.01
中国ビジネス関係者必携!日本で唯一の中国歳事が全網羅のカレンダー登場
2015.11.27
金曜美女劇場
伝説と呼ばれた銀座の美ママが語る“出世する男”の条件とは?
東京カレンダーショッピング
『かに物語』:〆まで楽しめる雑炊の素付き!蟹の旨みがたっぷりと溶け出すかに鍋セットミニ
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『東京京橋おばんざい醸』:肉を引き立てる3種の塩!A5黒毛和牛を使ったローストビーフ
『かに物語』:海老・帆立・蟹!ベシャメルソースに、各種海の幸をトッピングした贅沢グラタン
『UMIKARA』:薄切り・厚切り食べ比べ!特製出し汁で味わう若狭湾真鯛の鯛しゃぶセット
『パンツェロッテリア』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『オリベート』:黒トリュフ香る、口当たりクリーミーな究極のティラミス
『ミホ・シェフ・ショコラティエ』:日本を代表するショコラティエ―ルが作る、 ショコラ好きのための濃厚ガトーショコラ
『LOUANGE TOKYO』:アート感溢れるビジュアル!口溶けなめらかな大人の生チョコレートエクレア(6種)
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ