スモールワールド~上流階級の社会~ Vol.3

慶應幼稚舎受験の直前。軽井沢の別荘で息抜きをしていたら、母親が後悔することになった事件

東京のアッパー層。

その中でも、名家や政財界などの上流階級の世界は、驚くほど小さく閉じている。

例えば、ついうっかり“友人の結婚式”なんかに参加すると「元恋人」や「過ちを犯した相手」があちこちに坐っていて冷や汗をかくことになる。

まるで、いわく付きのパールのネックレスのように、連なる人間関係。

ここは、誰しもが繋がっている「東京の上流階級」という小さな世界。

そんな逃れられない因果な縁を生きる人々の、数珠繋ぎのストーリー。

▶前回:親友の結婚式。入場してきた新郎を見て、女友達が思ってしまったありえないコトとは


Vol.3 P.M.12:20 乾杯の挨拶
   新婦上司&新婦父母友人・津田美恵子(ジュエリー会社代表取締役)


「皆様、ごきげんよう。

ただいまご紹介にあずかりました、新婦・マサミさんの勤務先、株式会社TSUDAパール代表取締役の津田美恵子と申します。

本日はこのような大役を仰せつかりましたため、僭越ではございますが、乾杯の音頭を取らせていただきます。

向一郎さん、マサミさん......


この記事へのコメント

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No Name
もう時効だと思って強い罪悪感から解放されて欲しいね。 心の底から幸せを願うスピーチには泣けちゃうよ。
2023/03/24 05:4366
No Name
マサミがいい子過ぎて🥺🥺🥺
2023/03/24 05:4061返信2件
No Name
怪我させたのは褒められた事ではないにしても、今が幸せならそれで良いと思うけどな。向一郎がマサミの額の傷が原因で婚約破棄した訳でもあるまいし。
2023/03/24 05:3842
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