婚活は、ゴルフ場で Vol.10

やっぱりゴルフって最高。楽しいうえに、出会いもあるし!明日で最終話「婚活は、ゴルフ場で」全話総集編

空前のゴルフブームが到来している今、ゴルフは男女の出会いの場としても有効だ。

30歳を目前に、いい出会いがなく焦りを感じていた森脇那月(29)も、ゴルフを始めたが…。

東京のゴルフコミュニティーに、ヒエラルキーが存在することを知る。

同じ思惑を抱く女性たちが集うこのコミュニティーで、那月は最後まで勝ち抜き、理想の男性を捕まえることはできるのか―。

「婚活は、ゴルフ場で」一挙に全話おさらい!

第1話:「イイ男がいない」と嘆く29歳女が見つけた、最高の出会いの場とは

「私も麻由子も、今年で30歳だよ?この年で彼氏なしって…正直、結構焦ってるんだけど…」
「焦ったって仕方ないよ。私たち、それなりに美人だし、ちゃんと稼いで自立してるし、一生独身なことなんてないから大丈夫」

あっけらかんとそう言う麻由子も、しばらく彼氏はいない。

「那月、ちゃんと出会いの場行ってる?食事会とかないの?」
「たまにあるけど、いい人いない」
「ちゃんと時間をかけてその人のことを知っていかないと、恋愛に進まないタイプだもんね…。ゴルフとかどう?」

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第2話:いいなと思った彼が離婚調停中だった!しかも、離婚原因は特にナシって怪しいけど…

「康介、今離婚調停中なの。学生時代からずっと仲良かったメンバーの中に奥さんがいてね。もうその頃に戻れないの、ちょっと寂しいんだよね」
「そこは申し訳ないと思ってるよ」

“離婚”と聞くと、思わず重く受け止めてしまっていたが、お互い冗談っぽく話している様子を見ていると、さほど深刻そうな雰囲気ではないようだった。

食事が進んできたころ、康介さんから、ちょっといい紹興酒でも入れようと提案がある。皆少しずつお酒も回ってきているような様子で、ここは無礼講だと、私は、思い切って康介さんに投げかけた。

「…どうして、奥さんと別れちゃうんですか?」

第2話の続きはこちら

第3話:「何考えてるの?」2ヶ月間ほぼ毎週デートしているのに、進展なし。曖昧な男の本心とは

スペックよし、顔よし、さらに共通の趣味を持つ彼に恋心を抱くには、さほど時間はかからなかった。

ゴルフ以外の時間を共にすることも増えてきたし、定期的に会う約束も交わされていて、大輝さんが私に一定の興味を持ってくれているのは間違いない。

なのに、彼からの決定的なアプローチは、未だない。男性は、余計なことに労力を使わないなんてよく聞く。私との時間をこれだけ取ってくれていることを考えると、期待をしてしまう。

一方、明確な好意が見えず、これからどうやってより距離を縮めていけばいいのか、迷いあぐねていた。

第3話の続きはこちら

第4話:“女だらけのゴルフコンペ”は、実は出会いの場。主催者も参加者にもある思惑があって…

今日のコンペは、ゴルフ雑誌とゴルフクラブメーカーが合同で主催している。インスタで影響力のあるゴルフ女子たちに無料参加してもらい、企業や商品のプロモーションをすることが目的のようだ。

飛距離とスコアが上がるクラブのプロモーションという意味で、“アゲアゲ”という名称がついているようだが、正直あまりイケていない。

受付を済ませ、華やかな女性たちが並ぶ列の最後尾に並ぶと、甘い香水の匂いが鼻にまとわりつく。

― なんか、キラキラじゃなくて、ギラギラしてる…。

第4話の続きはこちら

第5話:「これって港区では常識?」29歳女が、タワマンのパーティーで目撃した驚きの光景とは

「那月ちゃん、来てくれて嬉しいよ~」
「誘ってくれてありがとう。今日は、誰か知り合いがいるの?」
「うん、何人か!」

彼女が、こっそり指を差しながら、いつ出会っただの、どんな企業の人だの、それぞれのスペックを教えてくれる。男性は、アラフォー世代の経営者や医者が多い。

「ハイスペの男性に気に入られて、色んなところ連れて行ってもらったりと、いい思いをするもよし!女の子の友達を作って、ネットワークを広げるのもよし!満喫しよ」

第5話の続きはこちら

第6話:「このあと家来る?」付き合う前に彼の家に誘われ、ついていったら…

「そういえば、この間参加したゴルフコンペ、インスタで誘われた案件だったんだけど、パパ探し目的の派手な女性ばかりで…ゴルフ女子界ってそんなものなの?」
「うーん、華やかなゴルフ女子コミュニティーにも、大きくふたつあるからね」

学生時代にゴルフ部に所属していた麻由子は、ゴルフ事情にも精通している。

麻由子曰く、富裕層男性と仲良くなって、お金をかけずにゴルフや食事を楽しむことを目的としたコミュニティーがひとつ。

ここでは、いわゆる“パパ”を探している女子たちも多い。そしてもうひとつは…。

第6話の続きはこちら

第7話:「これって、付き合ってるの?」デートは頻繁にしてるし、お泊りもするけど…。29歳女の本音

些細な出来事も、彼が話せば、どれも興味深く感じた。大輝さんのことをさらに知ることができた気がする。

キスもしたし、同じベッドで眠った。ずっと求めていた、ふたりだけの時間だった。

だというのに、“私は彼に相応しいのだろうか?”そう思っていた不安は、思いのほか解消されていない。

― 大輝さんとの今の関係性に名前を付けるとしたら、なんなのかな…。

付き合おうだとか、好きだとか、その答えがわかるような彼からの言葉はなかった。思い描いてた関係性に、一歩近づいたような気がするのに、不思議と私の心は晴れていない。

第7話の続きはこちら

第8話:何度デートを重ねても、彼の恋人に決してなれない29歳女。その残酷な理由とは

「…そういえば聡子さん、恋愛相談したいって、何があったの?」

フルーツにフォークを指しながら、ひとりが切り出す。

「長くお付き合いしている彼がいるんだけどね、また最近も女の子を家に呼んだりしているみたいで…」

聡子さんみたいな美人とお付き合いをしておいて、浮気をするような男性がいるのかと驚くのも束の間。聡子さんと元々交流のあるという女性がこう返した。

第8話の続きはこちら

第9話:一晩過ごした相手に、本命彼女がいることが発覚!ショックを受けた女は思わず…

「大輝さんに彼女がいたの」
「そうなんだ。那月、大丈夫?」
「意外と大丈夫だけど…」

驚くよりも先に、心配の言葉を投げかけてくる麻由子の反応は予想外だった。

「麻由子があんまり驚いてないことに、私が驚いている」

私は大輝さんと聡子さんの関係を全く見抜けなかったが、麻由子は何か知っていたのだろうか…。

第9話の続きはこちら

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