いよいよ年末!肌寒くなり、本命デートするにはうってつけの季節だ。
いま、焚き火料理や、温かなイタリアン、話題のSF風焼き肉など、有名店の新店が話題となっている。
今回はデートで恋人を連れて行きたくなる、話題性抜群の港区の新店を4軒、紹介する!
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
1.肉の匠の新店!旨味を引き出す“焚き火料理”@麻布十番
『膳処末富』
薫香を纏った逸品に、名店がまたひとつ生まれたことを実感する
“薪焼き和食”“薪焼き焼鳥”と、薪焼きの新境地を開拓してきた斯界の立役者・末富 信さん。
その彼が、自らの名を冠しオープンしたのが、ここ『膳処末富』だ。
“焚き火料理”をテーマに「焼きの可能性を追求したい」との思いから始めただけに、全16品前後からなるコース料理の熱源は、炭だけにとどまらず、薪、藁、桜のチップなど、多岐にわたる。
たとえば、シグネチャーメニューのひとつ「シャトーブリアン丼」は、玉ねぎの甘い香りを肉にのせたいからと炭火にフライドオニオンを散らし、牛舌にはウイスキーのオーク樽のチップを合わせるといった案配。
系列店でおなじみの〆の丼も健在!
炭火でゆっくりと休ませながら焼き上げた「シャトーブリアン丼」。
系列の『鈴田式』のものとは、タレの味付けを変えているのがポイント。
炭火にオーク樽を加えて焼き上げた「牛舌焼き」は、牛舌の食感にウイスキー樽の薫香が妙。
炭、薪、藁…さまざまな熱源で調理される食材は、新たな感動を呼ぶ
フライパンで炒めるように、炭火と藁火にかざした網で空芯菜を炙り焼く末富さん。
空芯菜には香りがのるよう太白胡麻油をまぶしてある。
さらには、空芯菜やレタスなどの葉物まで豪快に火入れをしてしまう大胆さに、思わず目はくぎ付けになる。
藁火で炙った空心菜は枝豆のすり流しで、薪火にかざしたレタスは牡蠣のソースとともに提供するなど、焼きっぱなしではなく、ひと手間を加えて料理性を高めるところに、炉端焼き店とは一線を画す割烹料理店としての矜持を感じさせる。
無垢材のカウンターが店内を温もりで満たす
カウンターのみの店内には、薪火のかまどと六角形をした炭火のいろりが。
燃え上がる炎など、目の前で繰り広げられるスペクタルな焼きのパフォーマンスに感動もひとしお。
麻布十番の裏路地にたたずむ一軒家の2階。玉砂利に飛び石のアプローチにも心躍らされる。
コースの終盤には、焚き火を起こしてくれるという粋な計らいも。
炎のゆらぎを眺めながら、〆の料理やデザートを楽しむことができる。