2.デートが多幸感に包まれる、名店出身のイタリアン@赤坂
『Filemone』
ガラス越しに感じられる、大人たちの静かな賑わい
イタリアンの強豪ひしめく東京で、トップクラスの人気と実力を誇るシチリア料理の名店『ドンチッチョ』。
その姉妹店である南青山『シュリシュリ』でみっちりと修業を積んだコンビが、今年7月に晴れて独立。
赤坂の閑静な一角に『Filemone』を構えた。
口の中でほどけるセコンドは、重厚な赤ワインとともに楽しみたい
シェフの新田大介さんは7年、サービスの森 裕太さんは5年にわたって『シュリシュリ』に在籍。
その前後にもそれぞれに経験を重ねて、引き出しを増やした。
優しい色合いで構成された空間の印象は、ヘルシー。通りから中の様子が分かる店構えも“隠れ家レストラン”とは対極で、だからこそ気取らずに足を運べる。
料理はシチリアのみならず、イタリア各地のレシピを柔軟に取り入れているが、日本の旬の素材を使って軽やかに。
手書きのメニューには、魅力的な料理名が並ぶ。
「長崎五島直送 燻製ブリのカルパッチョ」1,800円(2名分)。
脂の乗った旬のブリに、たっぷりのハーブやおかひじき、トマトを添えて爽やかに。
「ポルチーニ茸のクレープと秋トリュフ」1,500円(1本)。
中にはポルチーニとリコッタチーズ入りのベシャメルソースが。
京都・丹波のイノシシを煮込んだ「猪と黒キャベツのラグー パッパルデッレ」2,400円(2名分)。パスタは自家製だ。
美しく並んだテーブルセットと静かにゆらめくキャンドルが、店内を演出。
地中海を思わせるターコイズグリーンはこの店のキーカラーだ。
隙なくビシッと決める艷やかなディナーも素敵だが、気の置けない間柄の相手とリラックスして過ごしたい夜に、多幸感に包まれるのはきっとこんな店だ。
ほがらかな接客が持ち味のサービス担当・森さんは長崎、実直なシェフの新田さんは山梨の出身。
それぞれの故郷からの素材を、料理に積極的に取り入れている。
「健やかな料理と温かなおもてなしが信条です」