3.「令和バブル丼」が話題!“日本一高額な居酒屋”@西麻布
『田中田 西麻布店』
装いを新たに再始動した『田中田 西麻布店』。高級食材はおまかせコースで食べるもの。
そんなトレンドとは一線を画し、「好きなものを好きなだけ」と、全国から厳選した食材をアラカルトで提供し続ける。
ビールのアテには極上食材を選ぶことが港区たる証左
博多から満を持して東京に上陸して、早9年。『田中田 西麻布店』は居酒屋なら当たり前のメニューばかりをそろえるが、そのすべてが時価という最高の食材を用いている。
例えば、生でも食べられる特大の天然車エビを、カラリと揚げてエビフライにしたり、数多の一流店が贔屓にする仲卸『やま幸』から仕入れた極上の天然本まぐろを、赤身、中トロ、大トロと盛り合わせにしたり……。
大人が密かに夢見る、わんぱくな理想を見事に具現化してきた。だからこそ、港区でも圧倒的な支持を獲得してきたのだろう。
名物「令和バブル丼」は、大サイズで10,000円前後が目安。
『やま幸』の大トロのほか、利尻のバフンうに、鳥取の松葉ガニなど、高級魚介をこれでもかと盛り込んでいる。
同店が移転したのは昨年末。
コンセプトはもちろん、料理も変わらないが、店内はらせん階段が1階と2階をつなぐ2フロアで、以前の倍以上に拡張している。
レセプションまで備わり、今や希少な大谷石などの素材を使う空間はより豪華になった。
店長の中村方信さんは、「移転先も西麻布というのは、最初から決めていたこと。食材もサービスも偽物は見透かされる街ですから、気は抜けません。これからも、本物を知る大人が行き着く店でありたい」と話す。
カウンターには、鮨店のようなネタケースを設置。
佐賀牛のシャトーブリアンや国産松茸、網走産釣りキンキなど、高級食材がズラリと並ぶ。
個室も10以上で、大小さまざま。「親密なふたりに最適」と、中村さんが薦める2名用もある。
艶やかさと使い勝手を両立した、見事なアップグレードといえるのだ。
“魯山人”の器でもいただける!
オーナーが集めた「北大路魯山人」の器は、店内に展示ケースを設けるほど充実。
紅志野の紅葉皿など、前日までに頼めば料理を盛りつけてもらえる。