私にふさわしいオトコ Vol.12

「彼女には、内緒ね」男にセカンド扱いされた女は、怒りのあまり…

『20代のうちに結婚したほうがいい』

一昔前の価値観と言われようとも、そう考える女性も少なくはない。

そんな焦りにとりつかれ、30歳目前でスピード婚をした広告デザイナー・穂波。

しかし穂波は、すぐに後悔することになる。

「なんで私、焦ってプロポーズをうけてしまったんだろう」

私にふさわしい男は、この人じゃなかった――。

◆これまでのあらすじ

颯斗の憔悴ぶりに付け入って、彼のマンションに押しかけた穂波。狙い通りにいい雰囲気になり、初めて颯斗と寝た。しかし事後、冷静になった颯斗から「付き合う気もないのに寝たりしてごめん」と言われてしまう。

▶前回:「ごめん、チャペルには1人で行ってくれる?」そう夫に告げた女は、式場見学の最中に別の男に電話して…


パンケーキから立ちのぼっていた柔らかな湯気はもはや消え、表面がカサカサと乾き始めている。

「ごめん穂波。つい衝動的になって…本当にごめん」

さきほどから颯斗は、謝罪の言葉を、呪文のように繰り返していた。

「わかったから。もういいから」

穂波は、目の前のお茶を一口飲んで、ようやく立ち上がる。

「もういい」とは言ったが、正直、許せない。

― 私と寝たにもかかわらず、惚れないなんて、ホントどういうこと?

穂波にとって「手を出された」こと自体は、あまり問題ではなかった。

なにより許しがたいのは、自分の美しい体を知っても、颯斗が落ちてくれないことだった。

バッグを持ち、髪を振り乱して廊下をズカズカと進む。颯斗は、玄関まで追ってきた。

「穂波…本当に、本当にごめん」

無視してパンプスに足を滑り込ませていると、彼は突然、意を決したように言った。

「あのさ…穂波!」

この記事へのコメント

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No Name
穂波はどこまで身勝手なの?
ライターさん、早くお灸を据える展開にしてください〜。
2022/11/18 05:1499+返信5件
No Name
チャペル見学の途中で抜け出して、一樹や式場担当者を待たせている間、別の男と寝てその男のためにホットケーキ作ってた女が、帰宅したら疲れたから冷凍パスタ?
ふざけるのもいい加減にしろよ〜。
2022/11/18 05:1699+
No Name
まだ結婚して1ヶ月程度しか経ってないよね?
何、
離婚
財産分与
とか検索してるの?ばかじゃない。そんな短い期間の共有財産なんて、端た金程度だから。
2022/11/18 05:1971返信1件
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