『20代のうちに結婚したほうがいい』
一昔前の価値観と言われようとも、そう考える女性も少なくはない。
そんな焦りにとりつかれ、30歳目前でスピード婚をした広告デザイナー・穂波。
しかし穂波は、すぐに後悔することになる。
「なんで私、焦ってプロポーズをうけてしまったんだろう」
私にふさわしい男は、この人じゃなかった――。
◆これまでのあらすじ
態度を反省した一樹に甘え、穂波は、悠々自適の生活を楽しんでいる。ある日、一樹と共に、人気ホテルのブライダル相談会に足を運ぶことに。そのとき、穂波のスマホに颯斗から電話がかかってくる。
▶前回:「誰か来てるの…?」夫婦喧嘩で家出していた妻が、1週間ぶりに帰宅。玄関で見知らぬヒールを見つけ…
穂波はスマホを片手に、ホテルの階段の踊り場に立つ。背を丸めながら、浮かれた声で問いかけた。
「どうしたの、颯斗?」
颯斗と連絡を取るのは、パーティーの日に「離婚するから一緒になろう」と言ってしまって以来だ。
― あれは実質告白だったから…こうして電話をくれたってこと......
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この記事へのコメント
早く、颯斗からも一樹からも見放されて天罰を受けながら孤独な人生を送ればいい。
頭悪過ぎよね。何しても無理なものは無理なのに。