5.名店仕込みのフレンチとブルゴーニュワインを堪能@麻布十番
『élevé』
オープンするやいなや、ワインラヴァーの間で話題を呼んでいるのが、密やかなロケーションにあるワインバー『élevé』。
オーナーの松田 慧さんは、とりわけブルゴーニュ産のワインに心酔しているソムリエだ。
それもそのはず、フランス料理の名店『ル・ブルギニオン』に10年以上勤務したという経歴の持ち主。ブルゴーニュ愛の強さは、師匠・菊地美升シェフ譲りなのだ。
また、シェフの川面貴昭さんも同店出身とあって「牛頬肉のブッフブルギニオン」を筆頭に、松田さんが選ぶワインにしっかり寄り添い、互いを高め合う料理で楽しませてくれる。
『ル・ブルギニオン』仕込みのフレンチを“アテ”にする贅沢さたるや
「ハタのパイ包み焼き ソーテルヌソース」(4,950円)は、ブールブランソースに貴腐ワインを加えて甘みと軽やかさを。
ブルゴーニュの特産品であるエスカルゴを「どんなワインにも合うワインバーらしい1品に」とシェフが考案した「エスカルゴとキノコの春巻き」990円(1本)。
「牛頬肉のブッフブルギニオン」(3,960円)は店の自信作。
頬肉は時間をかけて煮込まれ、ソースの艶やかさが丁寧な仕事ぶりを物語る。
グラスワインも良質なものがそろう
物静かな印象の松田さんは、ワインや料理のサーヴも実に安定感が。
グラスワインは1,300円~で「白も赤も、常時3種類は開けています」。
垂涎の高級銘柄も手が届く価格で
“白ワインの頂点”ともいわれる「バタール・モンラッシェ」(79,810円)、世界最高峰のピノ・ノワールが育まれる「ヴォーヌ・ロマネ」(109,250円)など、銘醸地のワインも充実。
6桁のプライスの高級銘柄でも、他店と比較すれば極めて良心的な設定だ。
右.「良いヴィンテージで、今が飲みどきです」と松田さんが太鼓判を押す「ジュヴレ・シャンベルタン クロ・プリウール1999」16,440円。
左.「サン・トーバン 1er CRU アン・ルミリー 2018」(12,070円)は、マランジュ村の若い作り手による1本。香り良く、爽やかな複雑味が楽しめる。
川のほとりにある一軒家には、マニアも垂涎のワインが眠る
「ブルゴーニュワインの魅力はエレガントな味わいに加えて、優れた産地としての歴史や厳格な格付けがあることでマニアックにも楽しめる点」と語る松田さん。
この店でその一端に触れれば、深遠なる世界への扉が開かれるはずだ。