タクシー・ドライバー 〜柊舞香〜 Vol.5

「ダメとわかっていても体が勝手に…」男に深夜に呼び出され、喜んで会いに行く女の末路

東京…特に港区は、ウソにあふれた街。

そんな港区を走る、すこし変わったタクシーがある。

ハンドルを握るのは、まさかの元・港区女子。美しい顔とスタイル。艶のある髪。なめらかな肌…。

乗客は皆、その美貌に驚き、運転席の彼女に声をかける。

けれど、彼女と話すには、ひとつルールがあった。

「せめて乗車中はウソ禁止です」

乗客たちは、隠れた本音に気づかされていく――。

▶前回:ウソの職業を伝えたまま、交際3ヶ月。女は、タクシーの中で突然真実を打ち明け…


赤羽橋~溝の口 璃々を乗せて


時刻はすでに、3時を過ぎていた。

舞香が運転するタクシーを、1人の若い女性・津崎璃々が止める。

「すみません…。5,000円で溝の口まで行けますか?」

赤羽橋の交差点に立った璃々は、スマホと五千円札だけを握りしめている。

溝の口は多摩川に隣接しているとはいえ、......


この記事へのコメント

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No Name
いくら都合の良い女だとしても、夜中の3時に追い出すなら、せめて余る位のタクシー代もしくはアプリで精算するとかしてくれればいいのにね。
こんな男のどこがいいんだろうと思ったけれど、最後の検討を祈るが心に響いた。
2022/10/07 05:1377返信4件
No Name
そうだね、自分のことを粗雑に扱うような男からは離れた方が良い。
2022/10/07 05:2057
No Name
やっぱり、高望みし過ぎると相手の顔色を伺いすぎてしまうかなぁ。
あとは、母親からの愛情が欠けて育つとそうなる事もあるみたいだし。なんか深いね。
2022/10/07 05:2631返信3件
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