じゃあ、奪っちゃえば? Vol.3

平日は即レスなのに、週末は連絡がない女。実は、男に内緒であることをしていて…

― イイ男はすでに売約済み ―

婚活戦国時代の東京で、フリーの素敵な男性を捕まえるなんて、宝くじに当たるくらい難しいと言っても過言ではない。

待っているだけじゃ『イイ男』は現れない。

超絶ハイスペックな男性が寝顔に惚れ、キスで目覚めさせてくれてゴールイン…なんて、おとぎ話もいいところ。

現実は、うっかり寝ている間に誰かにさっさと取られてしまう。

これだと思う人を見つけたら、緻密な戦略を立ててでも手に入れる価値がある。たとえその人に、彼女がいても…。

◆これまでのあらすじ

大手外資IT企業に勤める凛(30)は、独身で彼女なしのイイ男がほとんど残っていないことに愕然としていた。そんな時、憧れだった悠馬に再会するが、やはり彼女がいるという。それでも惹かれてしまう凛は略奪恋愛を真剣に考え始める。

▶前回:「出会いがない」と嘆く30歳女。“イイ男がいる”と友人に意外な場所に連れて行かれ…


「涼子さん!私に、略奪恋愛の極意を教えてください!」

赤坂の『クレアバックス』

美しい苺とシャンパンのスムージーに、感嘆のため息をもらした直後、凛は今にも土下座をしそうな勢いで涼子に言った。

先日「略奪する覚悟があるなら相談にのるわ」と涼子に言われてから、凛はずっと気になっていたのだ。

「極意?まあ私も略奪恋愛ばかりしていた訳じゃないけど、奪ったり奪われたりした経験から言うと…」

サラッと“奪われたことがある”なんて言ってのけるあたり、やはりモテる人は違う、と凛は感心する。

「極意は…“彼女持ちの男はスズメと思え”かな」
「スズメ、ですか…?」

また突拍子もないことを、と思うも、今の涼子を有難いお言葉をくれる教祖のようにしたう凛は、その真意に耳を傾けた。

「そう。スズメを捕まえたかったら、まずは餌を自分の庭にまく。でも、自分は存在を知られないように遠くで見守るの。

そしてだんだん慣れてきたら自分の近くに餌を置く。もっと慣れたら手の上に置く。そして…」

そういうと涼子は、左の手のひらを上に向け、そこに半球状にした右手をポンと素早く被せた。

「ほらね。こうやって捕まえるのよ」

ニヤリと笑う涼子に「一体何の話をしているんだ?」と凛はポカンとする。

この記事へのコメント

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No Name
必ずルルレモン着るよね。
2022/09/18 05:2547返信3件
No Name
「馬の鼻先に人参をぶら下げる」
の反対の意味合いで、にんにく出してくるとは…笑。
しかし、略奪愛コーチみたいになってる涼子には特段共感出来ず。
2022/09/18 05:2441返信2件
No Name
涼子、無理過ぎる。
2022/09/18 05:3832返信2件
No Name
この話のコメントは初めてか。
まず既婚者でも婚約者持ちでもない彼女持ちなら奪っていいって発想には共感できない。
で、いくら悠馬が魅力的でも、凛が涼子の説法をありがたがる意味が分からない。
今日の話は凛気持ち悪いよとしか。
2022/09/18 05:2723
No Name
涼子の持論や作戦にイライラする。
相手の彼女の気持ち、考えないのか?
2022/09/18 05:4222返信4件
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