― イイ男はすでに売約済み ―
婚活戦国時代の東京で、フリーの素敵な男性を捕まえるなんて、宝くじに当たるくらい難しいと言っても過言ではない。
待っているだけじゃ『イイ男』は現れない。
超絶ハイスペックな男性が寝顔に惚れ、キスで目覚めさせてくれてゴールイン…なんて、おとぎ話もいいところ。
現実は、うっかり寝ている間に誰かにさっさと取られてしまう。
これだと思う人を見つけたら、緻密な戦略を立ててでも手に入れる価値がある。たとえその人に、彼女がいても…。
◆これまでのあらすじ
大手外資IT企業に勤める凛(30)は、独身で彼女なしのイイ男がほとんど残っていないことに愕然としていた。そんな時、憧れだった悠馬に再会するが、やはり彼女がいるという。それでも惹かれてしまう凛は略奪恋愛を真剣に考え始める。
▶前回:「出会いがない」と嘆く30歳女。“イイ男がいる”と友人に意外な場所に連れて行かれ…
「涼子さん!私に、略奪恋愛の極意を教えてください!」
赤坂の『クレアバックス』。
美しい苺とシャンパンのスムージーに、感嘆のため息をもらした直後、凛は今にも土下座をしそうな勢いで涼子に言った。
先日「略奪する覚悟があるなら相談にのるわ」と涼子に言われてから、凛はずっ......
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この記事へのコメント
の反対の意味合いで、にんにく出してくるとは…笑。
しかし、略奪愛コーチみたいになってる涼子には特段共感出来ず。