2022.05.18
柳 忠之のこの12本におまかせ Vol.18“おこもり”が日常になり、お家で女子会を楽しむなんて日もあるのでは?
女子同士の集まりなら、ガツンとお肉というよりは、さっぱりめの前菜やフルーツなどを用意して、華やかでオシャレに盛り上がりたい!
今回は、そんな軽めの料理と相性が抜群のワインをご紹介。
フレッシュかつミネラリーで、まさに“ワイン界の貴公子”といえる一本だ!
◆
東京カレンダーアプリのプレミアム会員になれば、発売中の最新号を電子書籍で今すぐご覧いただけます!「大人を満たす映えるグルメ」があるデートレストランをご紹介!アプリのダウンロードはこちらから。
専門誌からライフスタイル誌まで幅広い分野の雑誌で執筆を手掛け、切れ味あるコメントに定評があるワインジャーナリスト・柳 忠之氏。
柳氏が東京カレンダーでワイン連載の担当となって5年目。ワインの勉強に日々奔走する編集・嵩倉の質問に、いつも親身になって答えてくれる。
オーストリアの銘醸家ふたりがコラボ!
柳「う〜ん。」
――あらっ、柳さん、なに悩んでるんですか?
柳「ああ、クラリン(編集担当の嵩倉)。いや、うちの愛車も車齢15年。あちこちトラブルが出てきて、そろそろ買い替えを検討しなくてはならないんだけど、環境問題を考えたらBEVかな〜と。」
――電気自動車ですか?
柳「そう。そしたら、ソニーとホンダがコラボしてBEV作るって言うじゃない。最初のプロダクトが出るのは2025年だから間に合わないけどさ。
それから、トヨタとスバルが共同開発したBEVが今年のうちに発売されるらしい。」
――どうして、単独で開発せずにコラボなんでしょう?
柳「そりゃあ、内燃機関から電動へと、100年に一度のパラダイムシフトだからね。1社でやるより優れたアイデアも出るだろうし、開発費も抑えられて効率的なんじゃないの?
あっ、そうそう、コラボといえば……。」
――ワインの世界でもありますよね。私の憧れ、オーパス・ワンとか。
柳「うん、新しく登場したコラボワインがオーストリアにあった。」
――ラリアじゃなくてリア?
柳「そう、カンガルーがいない方。そのオーストリアを代表するブドウ品種が、グリューナー・ヴェルトリーナーだ。」
オーストリアのグリューナー・ヴェルトリーナー
「LENZMARK New Chapter(レンツマーク ニューチャプター)」
使うブドウの大半は、オーストリアでは珍しい石灰質の土壌をもつトライゼンタール産。
ステンレスタンクで発酵、500Lの樽で数ヶ月熟成することでリンゴ、ピーチ、グアヴァなど豊かなアロマを実現している。酸味がフレッシュで、ミネラリーな味わい。
5,800円/オーデックス・ジャパン TEL:03-3445-6895
◆
――また覚えづらそうな名前ですね。
柳「その覚えづらさが一因だと思うのだけど、9割がドイツ語圏で飲まれているそうな。」
――なるほど、さもありなん。
柳「そんな現状に憤懣やる方ないのが、レンツ・モーザーという造り手。なにしろ、所有するブドウ畑がすべてグリューナー・ヴェルトリーナーというくらい、この品種に対する愛情が深い。
それで、親子ほども年が離れていながら、15年来の付き合いがあるマルクス・フーバー氏という若手とタッグを組み、グリューナー・ヴェルトリーナーから世界レベルのワインを造るプロジェクトを立ち上げた。
その名も『ニュー・チャプター』だ。」
――新たな章の幕開け!
柳「なんでも、世界的に評価の高い白ワインを片っ端から試飲し、グリューナー・ヴェルトリーナーに欠けているものを検証したらしい。
その結果、フィネスとエレガンスが必要と考えたふたりは、リースリングとムスカテルをほんのちょっぴりブレンドした。石灰質土壌のテロワールも相まって、後口はミネラリー。偉大な白ワインだね。」
――柳さんも私とコラボしてワイン造りましょうよ!
柳「だめだめ。どうせクラリンは飲むだけでしょ?」
コラボしたのは、このふたりの醸造家
左がレンツ・モーザー氏、右がマルクス・フーバー氏。
レンツは、中国でもワイン造りの経験がある国際派。マルクスは、地元専門誌が認める最優秀醸造家だ。
▶このほか:大人も夢中になる美しきスイーツ5選!自分へのご褒美にぴったりな優雅な逸品
東カレアプリでは、「大人映えするグルメ」を完全網羅!
今月の『東京カレンダー』は「大人を満たす映えるグルメ」を特集!思わずSNSにアップしたい「大人映えグルメ」は要チェック!
プレミアムサービスなら、その最新号も過去号(約10年分)も、電子書籍で読み放題!レストラン検索機能もついて超便利!
⇒アプリでのご利用はこちらから
※最新版のアプリをダウンロードしてください。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。今号は4/21(木)から。
【柳 忠之のこの12本におまかせ】の記事一覧
2023.01.19
Vol.26
赤身肉に合せたいフランスワイン!心地よい渋味で、大人のおうち焼肉にピッタリ
2022.12.13
Vol.25
クリスマスディナーに、香り高きスペインの赤を!5,000円で楽しめるリッチなワイン
2022.11.16
Vol.24
3,000円で大満足な、上質チリワイン。ホームパーティーで大活躍間違いなし!
2022.10.19
Vol.23
今年のボージョレはヌーヴォーではない逸品を!秋におすすめのエレガントなワイン
2022.09.19
Vol.22
鮨と相性抜群のオレンジワイン!食欲をそそるほろ苦さと独特の香りがクセになる
2022.08.17
Vol.21
コスパ良しのカリフォルニアワインは、今が狙い目!名門ワイナリーが造る上質な赤とは
2022.07.20
Vol.20
ドイツワインが“辛口”にイメチェン!?シンプルかつモダンな味わいに驚愕!
2022.06.15
Vol.19
おうち時間を格上げする、大人のワイン。優雅な“食後のおやつタイム”を過ごそう!
2022.03.17
Vol.16
お家デートに新鮮さをプラスしてくれる!トレンドに敏感な大人のためのワインとは?
2022.02.20
Vol.15
お家デートでのムードづくりに一役買う、ラグジュアリーな大人のワイン!
2022.01.19
Vol.14
寒い日にじんわり沁みる、濃厚でエレガントな味わい!日本人初の女性醸造家が造るワイン
2021.12.15
Vol.13
年末にはエレガントなシャンパーニュを手土産に!パッケージの美しさが目を引く1本
2021.11.19
Vol.12
飲み進めるほどに旨みが増幅!超人気ハリウッド俳優が手掛けるNZ発のワイン
2021.10.18
Vol.11
打倒ロマネ・コンティと言える「日本ワイン」って知ってる?ツウも一押しの1本!
2021.09.15
Vol.10
スカッと目の覚めるようなキレと力強さがクセになる、エネルギッシュなワイン!
2021.08.17
Vol.9
きめ細やかで強めの泡が、暑い夏にぴったり!日本生まれの希少なロゼスパークリング
2021.07.15
Vol.8
この夏、家に常備したい軽やかなワインとは?おうち飲みをワンランク上げてくれる一本!
2021.05.23
Vol.7
おうちBBQを格上げする、究極にエレガントなワインとは?大人の贅沢にぴったりな1本!
2021.05.14
Vol.6
夏前の今の時期にぴったりなワインとは?グラスを片手にテラスに飛び出したくなる!
2021.04.15
Vol.5
海外セレブ御用達のロゼワインとは?「キング・オブ・ロゼ」と称される1本はこれだ!
2021.03.16
Vol.4
ハツやレバー、砂肝と好相性!プロが一目置く“ギリシャ産の赤ワイン”の魅力とは
2021.02.17
Vol.3
YOSHIKIもハマった!カリフォルニアワインが、世界中のセレブを魅了する理由
2021.01.18
Vol.2
この、鶏のマークの意味が分かるとワイン通!イタリアワインの一部に貼られる、シンボルの意味とは?
2020.12.12
Vol.1
ジェームズ・ボンドが愛したシャンパーニュが、年の瀬の贅沢にはぴったりだった!
おすすめ記事
2022.04.19
柳 忠之のこの12本におまかせ Vol.17
お家デートで華やかなワインを楽しむならこの一本。豪快な肉料理と好相性!
- PR
2023.03.24
挑戦を続けるローランドがワイン片手に語った「新たな一面の見つけ方」とは?
2015.11.12
高レベルな肉食女子も唸る!肉会に選んで間違いない人気店3選
2016.04.11
吉田類の酔いどれ時事放談
『酒場放浪記』吉田類が米大統領選挙について頑張ってなんとか語る
2016.09.04
コスパの良さも味もお墨付き!食通7人が愛する都内の大衆焼肉店はこれだ!
2018.01.10
そろそろ和食脱出!東京で本場の味をそのまま出すタイ料理の名店はここ!
- PR
2023.03.24
「終電までならいいよ」と言われ、男が2軒目に連れて行った意外な場所とは
2015.07.03
火照ったカラダは、三種の極上カッペリーニで冷やせ!
2018.03.31
小宮山雄飛の“英世”なる食卓
ぎゅっと詰まった魚介の旨みが衝撃的!恵比寿で見つけたビストロ仕込みの絶品カレー
2017.04.28
オープンは深夜0時、ラストオーダー翌6時!新宿で噂の深夜食堂に潜入
東京カレンダーショッピング
ロングヒット記事
2023.02.27
東京タワマン族
「下心はないから」と言われ、デート2回目で彼の部屋へ。しかしたった1時間で帰宅した、まさかの理由
2023.02.22
未解決恋愛事件
深夜0時。彼女から「今、仕事終わったよ」と写真付きで連絡が。そこには“あるモノ”が写り込んでいて…
2023.02.19
男と女の答えあわせ【A】
「この人、もしや結構おじさん…?」デート中の女性がガッカリする、男性がしがちな“アノ話題”とは
2023.02.23
29歳のグレー
「実は私、別れた後…」3年ぶりに元カノに会って、驚きの報告をされて
2023.02.19
New Yorkに憧れて
「こんなモノ、いらない…」花嫁が義母からもらった“恐ろしい結婚祝い”とは
2023.03.04
男と女の答えあわせ【Q】
「デートで高級店でもおごってくれる彼。私に気があるかと思っていたら…」男がフェードアウトした理由
2023.03.03
もう片隅で、凍えないよう
「なにこれ?」同棲初日。彼の段ボールを誤って開封したら、まさかのモノが入っていて…
2023.02.14
ナシ子先輩の幸福な人生
お鮨デートの後、彼とタクシーへ。しかし彼は数分で「降りよう」と言い、予期せぬ行動に…
2023.03.02
ゴールは結婚だけですか?
「ここって…」初めてのお泊まりデートで、女が年下男に連れていかれた意外な場所
2023.03.10
スモールワールド~上流階級の社会~
スモールワールド〜上流階級の社会〜:友人の結婚式で受付を頼まれて、招待客リストに驚愕!そこには、ある人物が