産後クライシス—結婚3年目の波乱— Vol.6

「振ったのは私だけど…」頼れる夫に変身した元彼の姿を見て、女が思わず漏らした本音

結婚3年目の夫婦に、待望の第一子が誕生。

これから始まる幸せな生活に心を躍らせたのも束の間―。

ささいなことから2人の愛情にひびが入り始める。

すれ違いが続き、急速に冷え込んでいく夫婦仲。

結婚生活最大の危機を、2人は乗り越えられるのか?

◆これまでのあらすじ

彩佳が外出している間に、義母を呼び寄せた昌也。彩佳がそれを咎めると、昌也も教育や育児などの話を持ち出して応戦する。すれ違うばかりの2人だが…?

▶前回:玄関に見知らぬ女物の靴が…。子どもを夫に預けて外出した妻が帰宅後に目にした衝撃の光景


「あ、出かけたんだ」

7時。

ガチャンとドアが閉まる音で、彩佳は目を覚ました。

いつもなら「行ってきます」と、寝室にちらりと顔を出す昌也だが、今朝は無言で出かけたらしい。

彩佳は、彼の怒りを感じ取る。

スマホに目をやると、一通LINEが届いていた。

『今晩、夕飯いらないから』

どうやら昌也には、仲直りするつもりはないようだ。長期的な冷戦を覚悟する。

「こっちだって、謝るつもりないから」

彩佳は、スマホの画面に向かって吐き捨てた。

散らかった部屋に義母をあげた上に、昌也の昼食の準備までしてもらっては、彩佳の立場がまるでない。

さらに昌也は、怒りに任せて母親失格というようなことを口走った。

― 何さまのつもり?っていうか、どの口が言うのよ?

毎日育児を頑張っているのは、紛れもなく彩佳だ。

昌也は、教育本や育児本を読み漁っていた割には、実践力が伴わず、理屈ばかり並べてくる。頭でっかちで、語るのは理想だけだ。

そんな彼に、教育やしつけについてとやかく言われる筋合いはない。

思い出せば思い出すほど、頭にくる。

「こうなったら、あっちが謝ってくるまで口きかないんだから」

彩佳と昌也の絆は深まるどころか、日々、溝が広がっていくばかりだった。

この記事へのコメント

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No Name
結衣ちゃんて手間のかからない赤ちゃんなのね。
そんなゆっくり普通は朝食なんて食べてる余裕ないですけど笑
2022/05/11 05:3199+返信4件
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相変わらず愚痴やら文句やら…
2022/05/11 05:1571返信6件
No Name
彩佳が求めているのは義人じゃなくて育児を協力してくれる都合のいい旦那でしょ。今更義人が良く見えたからって何?
そんな事より今彩佳は昌也と向き合うべきでは?
2022/05/11 05:1768
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彩佳は育児やってる自分が世界で1番偉いとか思い込んでるのかな? 24時間待った無しで寝る時間もゆっくりする時間もないみたいなことを言いながら、今日はかなり優雅に朝ごはん食べてたようだったけど。その後ダラダラ、人が買った本買って見て。
2022/05/11 05:3642返信9件
No Name
奥さんを羨ましいと思うなら、自分は弁護士くらいバリバリ仕事できるのかな。元彼はそういう奥さんだから協力してるのであって、専業主婦なら家事育児は任せると思う。
2022/05/11 06:3841
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