SPECIAL TALK Vol.89

~失敗したからこそ挑戦を恐れなくなった女優の新しいカタチを切り拓きたい~

令和のニューリーダーたちへ

芸能界と無縁だった田舎育ちの少女が、全国区のオーディションで最終審査まで残り、デビューを決めた。

1冊目の写真集は大ヒットし、ドラマや映画にも出演。女優・寺田有希氏の芸能活動は、シンデレラストーリーともいえる快調な滑り出しだった。

ところがそれも長くは続かず、仕事は激減し、事務所との専属契約も解除。それでも諦めきれず、フリーの女優として生き抜いていくことを決意する。

現在はYouTube「ホリエモンチャンネル」などでMCとしても活躍する寺田氏。

彼女はどのような挫折を経験し、どうやってそこから立ち上がることができたのか。

その歩みを振り返ると、手痛い失敗から成長のチャンスを掴むために必要なマインドが見えてくる。

寺田有希氏 1989年4月21日生まれ、大阪府出身。2004年に芸能事務所のオーディションをきっかけにデビューし、ヤングジャンプ「制コレ05」でグランプリを受賞。その後、フリーの女優“ベンチャー女優”へ転身し、「ホリエモンチャンネル」や「B.R.CHANNEL 」のMCを務める。そして、初書籍『対峙力』が1万8,000部を突破し、幅広い分野で活動中。

金丸:本日はベンチャー女優の寺田有希さんをお招きしました。お忙しいところありがとうございます。

寺田:こちらこそお招きいただき光栄です。

金丸:今日の対談の舞台は恵比寿の『Saucer』です。“シンプル”と“凝縮”がコンセプトで、店名は「ソースをかける」「ソースをぬぐう」という意味のフランス語。店名の由来になったこだわりのソースと、シェフが選び抜いた確かな食材を合わせていただけるそうです。

寺田:食べることが大好きな家庭で育ったので、とても楽しみです。でも、これまで対談されてきた方がそうそうたる顔ぶれなので、なぜ私に声をかけてくださったんだろうと、少し緊張しています。

金丸:寺田さんに興味を持ったきっかけは、「ベンチャー女優」という肩書です。私自身、かつてベンチャーとして創業し、今はベンチャー企業を応援する立場ですが、大手プロダクションに所属するのではなく、フリーで活動している姿勢に惹かれました。

寺田:ありがとうございます。ベンチャー女優と名乗り続けてきた甲斐があります。

金丸:肩書はご自身で考えたんですか?

寺田:はい。きっかけはレギュラーで出演しているYouTube番組「ホリエモンチャンネル」の収録中での会話です。私はMCとして参加していますが、番組が始まって2、3年経った頃、堀江貴文さんが、教師や弁護士のように誰もが知っているような肩書でなくても、「目立って、人の目についたもん勝ち」というお話をされていたことがありました。今から6、7年前のことですが、「ベンチャー企業」という言葉を聞く機会が増えたこともあって、「私もフリーランスだし、ベンチャーって言ってもいいんじゃないかな」と名乗ることにしたんです。

金丸:そうなんですね。では、フリーでの活動期間は10年くらいですか?

寺田:まもなく丸10年になります。

金丸:その間、従来のマスメディアだけでなく、YouTubeなどの新しいメディアでも活動されてきたのは、すごいアドバンテージですよね。

寺田:最初から「フリーランスでやっていこう」と決めていたわけではないし、挫折もたくさん味わってきましたが。

金丸:いや、まさにそこが寺田さんとお話ししたいと思った決め手です。世の中には一度挫折すると、立ち直れない人もいます。寺田さんがいかに挫折を乗り越え、これまで活動を続けてこられたのか、生い立ちからじっくりと伺いますので、よろしくお願いします。

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