「彼以外を、好きになってはいけない」
そう思えば思うほど、彼以外に目を向けてしまう。
人は危険とわかっていながら、なぜ“甘い果実”に手を伸ばしてしまうのか。
これは結婚を控えた女が、甘い罠に落ちていく悲劇である。
◆これまでのあらすじ
彼氏・大介がいるのに「別れた」と嘘をついて、バー『onogi』のマスター誠司の弟・守とも付き合うことにした美津。嘘まみれの彼女を、誠司が呼び止めた。
▶前回:年越しは浮気相手と…。「彼氏と別れたの」と嘘をつき、年下男子と過ごす大晦日
「あの。…ひとつ、聞いてもいいですか?」
美津は振り返る。心臓が、バクバクと飛び跳ねていた。
「はい」
「うちの守が、美津さんに迷惑かけていないですか?」
「…め、迷惑ですか?」
誠司は、美津の表情を測るように静かに瞬きをした。しかし美津が何も言わないと......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
大ちゃんも守も傷つけてる事が分からないのかな、もう美津救いようない。
損も失敗もしたくない
篤志を見て自分よりひどい人を見て安心したい
もう救いようのないクズ美津。
既に誠司さんにバレていて美津が客じゃなければ怒る所なのに。
さすがに今日で脱落しようと決める読者が増えそう。