「彼以外を、好きになってはいけない」
そう思えば思うほど、彼以外に目を向けてしまう。
人は危険とわかっていながら、なぜ“甘い果実”に手を伸ばしてしまうのか。
これは結婚を控えた女が、甘い罠に落ちていく悲劇である。
◆これまでのあらすじ
クリスマスイブの夜、美津は彼氏の大介に嘘をついて、バー『onogi』で出会ったマスターの弟・守に会いに行った。守が切り盛りする横浜の店舗で飲んだあと、帰りたくなくなった美津は守を誘う。
▶前回:「イブの夜に1人で帰れない…」バーで酔った女が男についた最低の嘘
「あの人とは別れたの。だからクリスマスイブに、1人で飲みに来たのよ」
聖なる夜に、美津の嘘が響く。
守は静止して考え込んでいた。女性から帰れないと言われた上に、突然キスをされたのだ。状況が読めなくて当然だろう。
しかし守は少しの間考え込んだあと、真顔になり恐る恐る口......
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この記事へのコメント
この小説はどこ目指してるんだろう?美津に共感できる人なんて1人もいないと思うしね。