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  • CHANGE(チェンジ) ~いくつになっても初体験っていいもんだ~ Vol.5

    渋谷の人気バーが推す「寿司×ジンカクテル」。新感覚のペアリングに大人も高揚


    年を重ね、経験を積んだ大人がデートする際の店選びに欠かせない要素。

    立地、味、心地よい空間、一流のホスピタリティ…。それらを押さえておくのは、大人であれば、ごく当たり前。

    では、デートを特別なものに押し上げる、もうひとつの要素とは?

    その答えは、「つくりのこだわり」を感じられる一品があるかどうかだ。

    想像や先入観の一歩先の味わいを共有することで、ふたりの距離はぐっと縮まる。

    大正モダンな店内で多様なカクテルが愉しめる『The Bellwood』


    渋谷から富ヶ谷へと抜ける“奥渋”と呼ばれるエリア。

    都内屈指の高級住宅街である松濤や、クリエイターが多く住む代々木上原とも至近なこともあり、大人が集う隠れ家的な店も多い。

    夜ともなるとぐっと雰囲気を増すその界隈に、2020年6月に誕生したバーが『The Bellwood(ベルウッド)』だ。

    こちらは、同じ渋谷に店を構える人気カクテルバー『The SG Club(エスジー クラブ)』などを展開するSG Groupで、5年間マネージャーを務めた鈴木敦氏が初めてプロデュースした話題の店。

    鈴木敦氏


    鈴木氏はNY、ロンドン、トロント、上海など、海外でキャリアを積み、世界有数のカクテル大会で世界チャンピオンに輝いた経歴を持つ。

    SG Groupのファウンダーであり、パートナーでもある後閑信吾氏とともに、これまでの日本にないバーの世界観を創り上げてきた鈴木氏だけに、『The Bellwood』も随所にこだわりが光る。

    そんな彼の店を訪れた1組の男女。

    エレガントながら、どこか懐かしい雰囲気が漂い、時代も国も飛び越えたような非日常空間に身を委ね、目を輝かせる2人。

    彼らは「乾杯の1杯に」と、食前におすすめのカクテルをオーダーした。

    「海外でも注目のクラフトジンでつくった、カクテルはいかがですか?」と店主が推した、お酒とは?


    リクエストに応え、鈴木氏が差し出したのは、彼が上海時代に出会い、「鮮烈な印象を受けた」と語るサントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU(六)を使ったカクテル。

    ROKUは「世界に通用する国産ジンをつくりたい」という、つくり手の熱い想いから生まれたお酒だ。

    「ジンというとジュニパーベリーの特長的な香りが、ガツンとくる感じを想像すると思いますが、ROKUは全く違います。和の素材が繊細に香り、あぁ日本らしいジンがいよいよ出てきたな、と思ったことを覚えていますね」

    鈴木氏の評価は、つくり手への最大の賛辞といえるだろう。なぜならROKUは、「必要最小限の和素材のみを使用して、日本らしいジンを作りたい」というつくり手の熱意のもと、辿り着いた究極の和素材〈春の桜花と桜葉・夏の煎茶と玉露・秋の山椒・冬の柚子〉6種類を使用し、完璧な調和を目指した唯一無二のお酒だからだ。


    世界に通用するお酒を…。ROKUの開発者の想いは、世界中で腕を奮ってきた鈴木氏と重なる。

    「海外では、バーは身近な存在。午前中からオープンしていて、食事をとることも出来るし、女性ひとりでも若い人でもカジュアルに立ち寄れる。あくまでもバーはお酒を愉しむ“箱”で、使い方は本当に自由というか。日本では“洋酒を静かに愉しむ敷居の高い場所”、そんなイメージがまだまだ先行していると思うんですが、まずそこを覆したい。外国のように、バーをもっと自由に愉しんで欲しいんです」

    鈴木氏は、世界への想いをこう続ける。

    「僕がニューヨークに渡った当初は英語も話せないし、海外の人はどういうお酒を好むのかもわからず、勝手も全然違う。どう自分が闘えるのか、毎日必死でした。それでも自分を信じ、ロンドン、トロント、上海と次々と飛び込びました。

    『The Bellwood』を開店するにあたり路面店を選んだのは、海外のバーのように“誰でもウェルカム”という意思表示でした。入り口もガラス面を広く取り、外から中の様子が窺えるようにすれば、入ってみようかな、というきっかけにもなりやすいかなって。バーの間口を広げたかったんです」

    熱い想いを持つ鈴木氏が作るROKUを使ったカクテル。さて、その味わいは?

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