本当に怖い、女の話 Vol.4

「マッチングアプリは25個以上やってる」婚活にのめりこんだ女が思いついた、危険な最終手段

『嫉妬こそ生きる力だ』

ある作家は、そんな名言を残した。

でも、常に上を目指して戦う東京の女たちに、そんな綺麗事は通用しない。

”嫉妬”。

果てしなくどす黒い感情は、女たちを思いもよらぬところまで突き動かす。

ときに、制御不能な域にまで…。

静かに蠢きはじめる、女の狂気。

覗き見する覚悟は、できましたか?

▶前回:女・28歳が生活を切り詰め、ビットコインを売却してまで年下男を抱く理由


偽る女


「どんな人がタイプなの?」

…思い切って聞いた私に対し、同期の智司はバッサリとこう答えた。

「タイプとかないけど、同じ慶應の子としか付き合ったことないんだよね」

質問に答えてくれていない上に、慶應出身ではない私に対し、それはあまりに冷酷すぎる回答だった。私の気持ちと学歴を知っていて、そう答えたのだろうか。

真意はわからないが、それだけならまだよかった。

あの女が、私を最高に苛立たせる。

「智司って、ほんと愛校心強いよね。私、そういうの全然ないわ」

玲奈は、私が必死になっても手にできなかった“慶應卒”という経歴をぶら下げ、涼しげな顔でワインをあおる。斜に構えたその感じが、憎たらしくてたまらない。

…でも、あるとき気がついた。

どこの大学を卒業したか、普段それを証明することなんてない。就活のときでさえ、内定がでるまで卒業証明書の提出は求められなかった。

それ以来、私はときおり自分を慶應卒と偽るようになった。

…それは、面白いほどにバレなかった。

そして、ドツボにハマった。

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