あなたは恋人に、こう言ったことがあるだろうか?
「元カレとはもう、なんでもないから」
大人に”過去”はつきものだ。経験した恋愛の数だけ、過去の恋人が存在する。
だから多くの人は、1つの恋を終わらせるごとに、その相手との関係を断ち切っているだろう。
しかし “東京のアッパー層”というごく狭い世界では、恋が終わった相手とも、形を変えて関係が続いていく。
「今はもう、なんでもないから」という言葉とともに…。
◆これまでのあらすじ
社内の後輩・健作と婚約していた千秋。しかし、健作の中高時代の元カノ・雛乃が現れ、疑心暗鬼になってしまった千秋は婚約を破棄。
それから1年後。別れの痛みから立ち直った千秋だったが、新たな友人・明日花の片思い相手が健作であることが判明。明日花の恋を応援をすることに…。
▶前回:幼稚園から私立育ち、エルメスは普段使いの親友。お嬢様が女に切望する“お願い”とは?
灼熱の夏が過ぎ去り、カーディガンが手放せない季節が訪れていた。
秋風で少し冷えた手先が、蒸し暑いスタジオの中で徐々にほぐれていくのが心地よい。
最近は感染者数も落ち着いてきて、仕事の繁忙期でもないのでホットヨガに通う頻度は以前よりも高くなっていた。
それは、明日花ち......
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この記事へのコメント
なんか明日花酷すぎ
元カノじゃなくて婚約者だったんだよ
ほっといてほしい
人の傷を抉るようなことしてると思う
でも千秋もなんで席を立たないの
でよかったんじゃない?