クラッシュしてしまった行動は1or2どっち?
Action1「既読スルーにもめげずにLINE」
拓馬:急な人事異動があって、仕事がかなり忙しいんだ。だから次のデートはリスケさせてもらえないかな…?
美緒:わかった!お仕事がんばってね。
拓馬からの連絡がわかりやすく減っていったのは、このやり取りの後だった。
― これまでも仕事が忙しいときはあったみたいだけど、連絡だけは欠かさなかったのに。
でも忙しい時期が過ぎれば、また前みたいに会える。そう思って、拓馬を気遣いながら連絡を待つことにした。
だけど1日1回から、2日に1回。そして3日間連絡がこなくなるようなことが何度か続き、この間なんて1週間も既読スルーされた。
「もしかして、浮気?」と勘ぐったけれど、連絡が取れないことには何をどう疑えばいいのかもわからない。
こうしてしびれを切らした私から、既読スルーにもめげずにLINEすることが増えていったのだった。
美緒:お疲れさま!今日はもう仕事終わった?
拓馬:うん、今帰ってるところ。最近ヤバいんだ、忙しすぎて。
美緒:そっか。頑張ってるんだね。でも、たまには拓馬からも連絡くれたら嬉しいな。
それなのに、送ったLINEにはまた返事がこない。
― これって私、冷められたってこと?
“既読”の2文字がむなしい。
付き合い始めてしばらくは、拓馬のほうが夢中になって私のことを追いかけてくれていたのに、今はその反対だ。だからこそ余計に、彼のそっけない態度が不安になる。
それでも不安に負けないよう彼を気遣うLINEを続けていたが、既読スルーが続くと我慢できず、拓馬を紹介してくれた優子に泣きついてみた。
「最近さ、拓馬からあんまり連絡がこないんだよね」
「美緒たちって、付き合い始めて3ヶ月だっけ?ちょっと落ち着いてきた時期で、そういうものなんじゃない。男の人って、私達とは恋愛に対する考え方が違うっていうし」
― 考え方が違うってどういうこと?
優子とランチをした帰り道。先ほどの言葉を反芻しながら、スマホの検索画面に「恋愛」や「男性心理」と打ち込んでみた。
どうしたら前みたいに拓馬から連絡をくれたり、会いたいと言ってくれるようになるんだろうと思いながら。
Action2「即レスをやめて、彼をちょっと振り回す」
“付き合いが長くなるにつれて愛情が深まる女性とは反対に、情熱が落ち着き、愛情が冷めていくのが男性”
“男は追いたい生き物。追えば追うほど、気持ちは離れていく”
拓馬の気持ちを再燃させたい一心で、ひたすらこの手の記事を読み漁った私は、自分から連絡するのをやめるという方法を実践してみることにした。
― きっと、慌てて連絡してくるはず…!
すると予想通り、拓馬から連絡がくるようになったのだ。
拓馬:もう少しで仕事が落ち着くから、ゆっくりご飯でも食べに行こう!早く美緒に会いたいよ。
「わ、やった!」
久しぶりに連絡が来たのは嬉しかった。けれど、ここですぐ返信したら立場が逆転してしまうかもしれない。そうはさせないと、この日は返事をせずに眠った。
そうしたら翌朝、拓馬から新たなメッセージが届いていたのだ。
拓馬:美緒、ごめんね。連絡できないことが多くて。怒ってる?
美緒:怒ってないよ!ごめんね、疲れて寝ちゃってたみたい。
それからも既読スルーをしてみたかと思えば、ときには即レス。
こんなふうにしてLINEのやり取りに緩急をつけたり、今すぐ会いたいとちょっとしたわがままを言ってみたりするようになった。
すると拓馬からの連絡も増え、デートにも誘ってくれるようになったのだ。
拓馬:今週、どこかで会えないかな?
― やっぱり男は追わせなきゃダメね。男性心理って、意外と単純?
そして約束の日。約1ヶ月ぶりのデートで、拓馬からこう言われた。
「美緒、ごめん。もう別れよう」
― えっ、どうして?私のこと、また追いかけてくれてたんじゃないの?
この記事へのコメント
ふざけるのもいい加減にしろ!
「たまには拓馬からも連絡くれたら嬉しいな」にすら返信しないなんて... 。普通なら、冷めたんだとか他に気になる女性でも出来たとか思うよ。既読スルーする男に対して都合いいように書かれていて、何これ?って思ったわ。男性ライターさんなの?