あのコはやめて Vol.3

“親友の婚約者”と“自分の恋人”の確執。男が戦慄した女のエグい世界とは

「あのコは、やめた方がいい」

恋人との交際を友人から反対されたら、あなたはどうしますか。

愛する人を、変わらずに信じ続けられますか。

そして、女が隠す“真実”とは…?

これは、愛と真実に葛藤する男の物語。

◆これまでのあらすじ

2019年の夏。誠は親友の恋人・真紀に、できたばかりの彼女・咲良とのつきあいを「やめた方がいい」と言われてしまう。理由もわからず困惑する誠は「ずっとちやほやされたい女の嫉妬」と結論づけるが…

▶前回:「2人きりで会えないかな」親友の婚約者から突然のLINE。気になる逢瀬の理由とは


「このお店、よく来るんですか?」

咲良は緊張しながら周囲を見渡し、嬉しそうに誠に尋ねた。

ここは、代官山にあるリゾート地を思わせる多国籍料理のレストラン。ハイセンスな店内はまさにデートにぴったりだ。

「ああ…たまにね」

誠は目を泳がせながら、さらりと答えた。

実はこの店、初めて訪れる場所なのだ。以前、咲良をファミレスに連れて行き、真紀から非難されたことへの反省から、ネットで『デート 大人 おしゃれ』…など、必死に検索して見つけたのである。

― 喜んでくれてよかった…。

料理の写真を何枚も撮りながら、嬉しそうに食べる咲良。お腹が相当減っていたのか、大皿の料理も取り分けずそのまま口に運ぶ豪快さを見せる。その姿に誠は思わず笑みがこぼれた。

目の前の咲良は相変わらず無邪気で明るく、いい子だ。

本当はどんなレストランでも喜んでくれる子だろう。どこから見ても彼女は感じがよく、嫌う要素は1つも見当たらない。

親しみやすい雰囲気の咲良と高嶺の花の真紀という、タイプの違う2人。男にはわからない相容れない壁でもあるのだろうか。

真紀が彼女に会うだけで、あれだけ態度が豹変するとは予想外だった。

親友の彼女として仲良く接してくれて、誰にも分け隔てなく優しいと思っていた。それは、もしかして男性だからなのか。

― 女って、怖いな…。

誠は思わず身震いしたのだった。

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