あのコはやめて Vol.8

エリート男子校の同期会で明らかになる親友の本音。恋人か友人か、男が選ぶ選択とは

「あのコは、やめた方がいい」

恋人との交際を友人から反対されたら、あなたはどうしますか。

愛する人を、変わらずに信じ続けられますか。

そして、女が隠す“真実”とは…?

これは、愛と真実に葛藤する男の物語。

◆これまでのあらすじ

誠は親友・圭一の恋人・真紀に、できたばかりの彼女・咲良のことを「やめた方がいい」と言われてしまう。

真紀の誘惑にも似た懇願に、翻弄される誠。彼女の人間性に嫌な予感を持ちながら、圭一と真紀の結婚の日取りが決まってしまう…。

▶前回:「年収1,000万の奴なんてどこにでもいる」女の誘惑に悩む男が親友に告げられた真実とは


2019年11月


師走も近い祝日。紀尾井町のホテル・ニューオータニの広間で、誠と圭一の通っていた私立男子校の同期会が行われた。

「招待状の返信、ありがとうな。多忙なヤツも多いから早めに連絡したけど、みんないい返事をすぐにくれて、有難いよ」

同級生たちの輪の中で、話題は圭一の結婚話で持ちきりだ。誠はその中で、複雑な内心ながらも笑って話を聞いていた。

「彼女はヴァイオリニストっていっても、普通の女の子だよ。違うところがあるとすれば、毎日一定の練習時間は確保しなきゃならないというのと、大きな演奏会やレコーディングの前は多少ナーバスになるくらいかな」

満面の笑みで真紀のことを語る圭一。皆、心から嬉しそうにその話を聞いている。

進学校である母校の同級生たちは、30代前半ながら高い地位にいる者も多く結婚も早い。離婚した者も多いが仲間内で未婚なのは、圭一と、そして誠くらいだ。

「ま、圭一にふさわしそうな相手でよかったよ。この年まで独身だと、拗らせてずっとそのままか、変な女にコロリと騙されて泣きをみるやつも多いからね」

仲間内のひとりが冗談交じりに言う。誠はドキッとして圭一を見ると、彼は他人事のように笑っていた。

― 真紀の本性を知らないで…。

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