渋谷物語 Vol.3

「暗がりのダイニングバーで、いきなり…!?」美女が恋人に内緒でハマった、怪しげなパーティとは

文化・流行の発信基地であり、日々刻々と変化し続ける渋谷。

渋谷系の隆盛から、ITバブル。さらに再開発を経て現在の姿へ…。

「時代を映す鏡」とも呼ばれるスクランブル交差点には、今日も多くの男女が行き交っている。

これは、変貌し続ける街で生きる“変わらない男と女”の物語だ。

◆これまでのあらすじ

14歳、渋谷という地で出会った梨奈と恭一。17歳で再び出会うも、彼に素っ気ない態度を取られてしまう。しかし、それは手紙の行き違いによる誤解だと判明。

20歳で再会した二人は、ついに心を通じあわせたのだった。

▶前回:「気づいたら、彼の唇が…」3年ぶりに再会した男と、急激に距離が縮まった夜の出来事


2003年8月


私が恭一と付き合いだして、2年が経った。

一緒に住んでいる富ヶ谷の部屋は、彼の実家が所有するオフィスビルをリフォームした1LDK。

年季は入っているけど屋上も自由に使えるし、何よりコンクリ打ちっぱなしのシンプルなデザインが気に入っている。

恭一は、高校1年からここに1人で住んでいたらしい。

生まれも育ちも渋谷ということから、薄々気づいてはいたけど、やはり彼は相当なお坊ちゃんだったのだ。お父様は世界的に有名なファッションブランドの社長だとか。

就職も、お父様のコネで大手広告代理店のフォトクリエイティブ部門に新卒入社した。彼はカメラマンを目指していたから。

…ちなみに私は大学を卒業して、今は109でアパレルの店員をしている。いわゆるフリーターというやつだ。

本当はマスコミ系に行きたかったけれど、どこも全滅だった。こんなとき「やっぱり、ミスコン優勝していればよかったのかな?」なんて思う。

でも、あんまり絶望感はない。就職難のせいか、自分と同じような境遇の子が何人もいたからだ。

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