文化・流行の発信基地であり、日々刻々と変化し続ける渋谷。
渋谷系の隆盛から、ITバブル。さらに再開発を経て現在の姿へ…。
「時代を映す鏡」とも呼ばれるスクランブル交差点には、今日も多くの男女が行き交っている。
これは、変貌し続ける街で生きる“変わらない男と女”の物語だ。
◆これまでのあらすじ
地方から渋谷へ遊びに来た14歳の梨奈。道に迷っていたところ、同い年の少年・恭一に助けられる。
それから3年後。恭一と再会するも、彼は梨奈のことを全く覚えていなかった。そんな出来事から、さらに3年が経ち…?
▶前回:満ち足りないと語る女は、男の肩にもたれ…?渋谷のホテル最上階で女が考えていたコト
2000年5月
「なんか、ドキドキがないんだよなあ」
大学の授業を抜け出し、今日も私は公園通りのカフェにいた。店主さんセレクトのゆるいフリー・ソウルは自然と私をリラックスさせ、思わず本音がこぼれてしまう。
高校2年のあの事件以来、センター街からは足が遠のいていた。だけど何の因果か、同じ渋......
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この記事へのコメント
ヴェルファーレとか懐かしい響き。