23区のオンナたち Vol.5

同棲中の彼氏が、1週間家に帰ってこない…。家賃24万・1LDKの部屋で女が感じた限界とは

住んでいる街によって、人生は変わり、また人も変わる。

2020年、東京の街は大きく変貌した。

店は閉まり、代わりにフードデリバリーの自転車を頻繁に見かけるようになった。また時差通勤やテレワークが導入され、ラッシュ時の人は減った。

では、東京に住む女の人生は、どう変わったのだろうか? エリア別に、その実態に迫る。

今回は代々木上原在住・紗弥香(28)の話。

▶前回:「大手勤務で年収1,000万の人と結婚したかったけれど…」丸の内OL26歳に起きた、ある変化


オーガニックに囚われ過ぎた代々木上原女子・紗弥香(28)


「ちょっと大貴、ゴミの分別くらいちゃんとしてよ」
「え?ちゃんとしたよ」

日曜日の午後。同棲してもうすぐ2年になる大貴に対して、つい苛立ってしまう自分がいる。

「あと私今日はファスティングだから、夕ご飯作れないよ」

朝からジュースしか飲んでいないので、イライラしてしまうのだろうか。

「そうなんだ。わかった、適当になんか作って食べるよ」

今日は月に1度のデトックスDAYだ。

断食に近いけれど1日を酵素ジュースのみで過ごす日で、具なしのお味噌汁は飲んでもOK。激しい運動はNGなので、家でおとなしく過ごすか、大貴と一緒に代々木公園に散歩にでも行こうかと思う。

「ねぇこの後散歩行く?ってそうだ、大貴もファスティングしたほうがいいよ。最近大貴の生活乱れているし、体内に溜まっている老廃物も…」

そこまで、話したときだった。

いつもはニコニコとしている大貴の顔色が、急に曇る。そして信じられない一言が飛び出してきた。

「それって…俺もやらなきゃいけないの?ごめん紗弥香。前から言いたかったんだけど、面倒くさいよ。正直うっとうしいんだけど」

— め、面倒くさい…。うっとうしい…?

それだけ言うと、荷物をまとめて部屋を出て行ってしまった。

そしてその日、大貴は帰ってこなかったのだ。

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